部下の褒め方とは?モチベーションを上げるには?
部下の「褒め方」や「叱り方」について悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
部下のことを思って行動しても「パワハラ」などのハラスメントと捉えられてしまうこともあり、上司のほうが気をつかってしまうことも増えていると思います。
しかし、必要に応じて「褒める」「叱る」ということは上司にとって必要な能力でもあります。
また、「褒める」「叱る」ということを上手に使い分けることで部下のモチベーションを上げ、「部下の成長」にも繋げることができるかもしれません。
今回は「部下の褒め方」について紹介します。
目次
1.褒めるとは
褒めるとは「人のしたこと・行いをすぐれていると評価して、そのことを言う。たたえる。」の意味があります。(引用:goo国語辞書)
一般的には目上の人が目下の人に対して使う言葉とされており、「評価する」という意味合いがあるので目上の人には使用しません。
他にも「ほめる」という言葉は「誉める」という漢字で表現する場合もあり、同じ意味合いではありますが漢字の持つ意味で使い分けられることがあるようです。「誉める」は常用外の漢字となっていることから教科書や公用文では「褒める」の方が使用されます。
また、「誉」は「ほまれ」と読み、「周囲から評価される、誰しもが優れているとほめる」というニュアンスで使われることが多いため、目上の人に対しても使うことができます。
2.部下の褒め方
2-1.具体的に褒める
褒める際には部下の仕事に対して客観的に観察してよい部分をピンポイントに褒めてあげることが大切です。
例えば、部下に対して「毎日頑張っているな~。」と伝えても、相手からすると「何に対して頑張っていると思われているのだろう?」と感じてしまい、こちらの意図は伝わりにくいです。
具体性がないと「ご機嫌取り」のように感じてしまうこともあり、逆効果になってしまうこともあります。
「昨日のプレゼン、伝えたいことがよく分かったよ」など具体的に相手の良かったところを褒めるようにすると相手にも「頑張りが褒められている」ことが伝わります。
相手を具体的に褒めるためには日頃から部下の仕事をよく観察して、仕事の内容や取り組み方などを把握しておくことが大切です。
2-2.プロセスも褒める
上司の立場からすると、部下に成果を出してほしいと思うところですが、結果のみを褒めるのはあまり良くありません。部下の立場からすると頑張っていても結果が伴わないこともあり、思うような結果が出ないこともあります。結果だけを褒めてしまうとモチベーションを保てなくなることもあります。
モチベーションを保つためにはプロセスを褒めることも大切です。
「お客さまに対してコミュニケーションの取り方が上手になった」「報告書の件数が多い」など結果に結びつかなくても取り組んだ行動を褒めてあげましょう。
部下からすると「自分に関心を持ってくれている」「努力を認めてくれている」と感じてモチベーションの向上に繋がります。
ただし、プロセスのみを褒めては結果を出している部下からするとモチベーションが下がります。
結果とプロセスの両方をバランスよく褒めてあげることが大切になるので注意しましょう。
2-3.公平に褒める
部下にも様々な性格の人がいるでしょう。上司のあなたからすれば「話が合う」「性格がわかりやすい」など部下に対しても様々な感情があるのではないでしょうか?
しかし、自分の好き嫌いを含めて褒めるのは良くありません。褒めることに関しては、部下のした「行動」「プロセス」「成果」に対しておこないましょう。
また、そのときに他の部下と比較して褒めてはいけません。
褒めるときは「公平」かつ「部下本人の今までと比較」して褒めてあげることを意識してみましょう。
2-4.みんなの前で褒める
褒めるときに部下が一人のときに褒めてあげるのも効果的ですが、可能であれば他の部下や関係者がいるときに褒めてあげることで、より効果的です。
みんなの前で褒められることで自分に自信を持つことができるようになり、部下の成長にも繋がります。
2-5.本人のいないところで褒める
部下を直接褒めることも大切ですが、本人のいないところで部下を褒めるということも大切です。
第三者から上司が自分のことを褒めていたと聞くと直接言われるよりも信憑性を感じて、自身に繋がりやすくなります。褒め方は直接褒めるだけではありません。部下に合わせてアプローチの方法を変えていく事も大切です。
2-6.失敗したときに褒める
人間だれしも失敗はあります。部下とて例外ではありません。
失敗を引きずってしまうタイプの部下の場合、モチベーションを下げてしまうこともあります。モチベーションが下がった状態で仕事をすると、また失敗してしまう恐れもあり、悪循環になってしまう可能性もあります。
失敗に対して叱ることも上司の役割ですが、あえて褒めることでモチベーションを上げて次の仕事に繋げるという考え方もできます。
ただし、失敗したときに「いつも」褒めていては褒めることが当たり前になり、部下の成長に繋がりません。失敗したときに褒める目的としては失敗により落ち込んだメンタル面を正常にすることです。そのため、褒めるときのポイントとして「今回のみ」褒められている、フォローされているということを相手に感じてもらうことです。
そのため、「今回は競合のプレゼンが良すぎたよ。仕方がない」や「今すぐにできなくても、次回までにできるようになっておいてくれよ」など「今回は仕方がない」というニュアンスを取り込んで伝えるようにしましょう。
2-7.素直に褒める
部下の成長や成果に対して褒めるときは素直に褒めてあげましょう。「ここで褒めては調子にのる」「褒めたら伸びるタイプではない」などの思惑はやめて、頑張った部下は素直に褒めましょう。
褒めてあげるタイミングは大切ですが、「素直に褒める」ということは部下にも伝わると思います。
その際に、他人事ではなく、自分のことのように部下の成長や成果を喜ぶことで、より上司の思いは部下に伝わるでしょう。また、褒めるときは「小言」を言わないように注意しましょう。
褒めた後に「ただ…」や「もうすこし…」などのアドバイスをしたくなる気持ちは分かりますが、言うタイミングは考えた方がいいかもしれません。部下からすると「褒められた」という感情だけでは無くなってしまいます。
まとめ
以上、「部下の褒め方」について紹介しました。
人を褒めるということは簡単そうですが、効果的におこなうことは、なかなか難しいかもしれません。
褒めることで部下のやる気を引き出し、部下との信頼関係を築いていくことは上司や部下の仕事の成果にも良い影響を与えていくかもしれません。また、部下同士や同僚の間でもモチベーションの向上は良い影響を与えることが多く、職場のコミュニケーションや雰囲気の向上にも繋がっていくと思います。
褒められる側の部下の頑張りも大切ですが、褒める側の上司も「仕事に対する姿勢」「仕事内容、役割」「成果」「成長」など部下に対して関心を持ち、褒めてあげられるポイントを探すなどの努力は必要です。
褒めることで職場を活性化して部下が意欲的に働ける職場環境作りを目指して頑張っていきましょう。
四季グループ代表
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