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サブリミナル効果

ある知覚刺激が非常に短時間であるなどの理由により、通常の意識レベルでは認識できないが、潜在意識、もしくは意識と潜在意識の境界領域に対しては、刺激が加わり、それによって表れるとされている効果を『サブリミナル効果』と言います。

簡単に言うと、「人間の無意識に刺激を加えて影響を与える」ということです。

有名な実験として、1957年にアメリカの映画館で映画の上映中に、

「コーラを飲め(Drink Coke)」
「ポップコーンを食べろ(Eat Popcorn)」

と文字を入れて上映が行われました。ほんの1カットなので、観客は文字を読んだ意識もなければ、見たことすら気がつきません。

ところが、ポップコーンの売上が57.5%アップし、コカ・コーラの売上が18.1%アップしました。これにより、「サブリミナル効果」が影響あるのではないかと考えられました。

また、人間の潜在能力を発揮させる「サブリミナルテープ」が発売されて話題を呼びました。普通の音楽に、人間には聞こえない超低周波か超高周波の音声メッセージを重ねて収録されているというテープを継続して聞くと、メッセージが潜在意識に働きかけ、聞く人のコンプレックスを解消したり、性格を積極的にする効果があるそうです。

アメリカの人気テレビドラマ「刑事コロンボ」で、心理学者がサブリミナル効果を利用して相手の行動をコントロールすることによって殺害するという話がありました。

ただし、「サブリミナル効果」は話題の面白さが優先していて、実際に人間の行動にどれだけの影響を与えてるのか実証されていません。

また電話による別実験では「サブリミナル効果」を否定しています。

TV番組内で人が一般には知覚できないスピードで

「今すぐお電話を(telephone now)」

というメッセージを352回表示しました。実験の結果、電話がかかってくることはありませんでした。

これにより、サブリミナル効果は科学的根拠がないとされています。

しかし、人の潜在意識に働きかける可能性があることから効果が100%ないとは言い切れません。

サブリミナル効果が社会的に問題となる可能性があったため、日本では、NHKや日本民間放送連盟がサブリミナル効果を使った表現を禁止しています。

そのため、現在では、サブリミナル効果はテレビ映像や映画では使えないということです。

また、洗脳やマインドコントロールに悪用される恐れがあることから、使用することを禁じられているのが現状なのです。

目次

1.サブリミナル効果の具体例

①視覚における効果

➁聴覚における効果

➂嗅覚における効果

2.恋愛での活用法

3.ビジネスでの応用法

1.サブリミナル効果の具体例

サブリミナル効果は単純接触効果にも似ています。単純接触効果は、顕在意識において接触回数を重ねることで親近感を得られるもので、サブリミナル効果は潜在意識において接触回数を重ねることです。

普段、何気なく口ずさんでいるフレーズが、実は街中やお店でよく流れている流行の曲であったり、何気なく見ていたコマーシャルの曲だったりしませんか?

覚えようと意識した訳ではないのに、いつの間にかに記憶に刷り込まれているというのも、「サブリミナル効果」の1つです。

他にも音楽や色を使って潜在意識に働きかけるものなど、「サブリミナル効果」は日常生活の中に沢山存在しています。

「サブリミナル効果」は非常に短い時間刺激したり、刺激を非常に小さくしたりすることで、人間の潜在意識に刺激を与えた結果現れる効果です。

「サブリミナル効果」があると言われている3つの知覚があります。

「視覚」「聴覚」「嗅覚」です。

①視覚における効果

5秒ごとに一回、ジュースの画像が0.01秒間だけ一瞬映る映像を見せると、映像を見た人は理由はわからないが、ジュースを飲みたくなってしまう現象も「サブリミナル効果」といわれています。 

➁聴覚における効果

意識的には認識できないほどの音を流すことで影響を与えます。

たとえば、水の音を人が聞ける最小限の音で流すことで、のどが渇いたと感じてしまうのは「サブリミナル効果」です。

➂嗅覚における効果

たとえば、人が気づかないほどのわずかな香りを食品売り場に香らせておくことで「その食品をたべたい」という気持ちにさせるのが嗅覚における「サブリミナル効果」です。

2.恋愛での活用法

テレビや映画で禁止されてしまった「サブリミナル効果」ですが、恋愛に応用することは可能です。

「サブリミナル効果」を恋愛に活用するということは、相手の潜在意識に自分を刷り込ませて、恋愛に発展させるということです。

・「好き」のというフレーズを口にする

直接、相手を好きというのではなく、「好き」の対象は何でもいいので、繰り返し伝えることで「好き」を刷り込んでいくことができます。

たとえば、

「私、これ好きだわ」

「着ている服好きだな」

「こういう場所好きだわ」

「好き」なものを口に出して伝えることで、相手の潜在意識にあなたの「好き」という言葉が刷り込まれるようになっていきます。これは会話の中だけでなく、ラインやメールでも応用できるでしょう。

あまり露骨にしすぎると信頼を失う可能性もあるので、さりげなく伝えることが大事です。

・相手の同じ動作をする

相手と同じようなまたは似たような動作を、相手が取った後に自分も取ります。これは同調行為と呼ばれます。相手の真似をしていきましょう。

好きな相手と一緒に食事に行った時など、相手が水を飲むタイミングで、自分も同じように水を飲むようにします。相手が頷くタイミングで、自分も同じように頷きます。同じタイミングで同じことをしていると、無意識に親近感がわき、好意的になるということです。

親近感があると、「なんだかいいな」という気持ちになりやすいということですね。

あまりやり過ぎると馬鹿にされているような気持ちになるので、適度なタイミングと回数が大事だと思います。

3.ビジネスでの応用法

サブリミナル効果を利用した表現技法は、ラジオやテレビなどの放送では用いることが禁じられいます。

しかし「ちょっと見た目には分らないが、いつの間にか人の心に影響を与える」という意味でのサブリミナル効果は広告のビジュアルによく利用されています。

よりメッセージ性をもたせるために、サブリミナル効果を利用した広告は数多く存在します。

たとえば、Amazonのロゴです。広い意味でのサブリミナ効果が使われています。AからZを結ぶな矢印が、にっこり笑ったかわいらしい顔を表しています。このロゴを見た人が、意識しなくても何となく楽しい気分になることを狙ったデザインと言われています。またAからZを矢印で結ぶことで、最初から最後まで「何でもある」という意味も込められてるそうです。

また、31(サーティーワン)のロゴも同様です。BaskinRobbinsのロゴのBとRの中に「31」という数字が隠れていますよね。。ブランドコンセプトとして31種類のアイスクリームが楽しめる、つまり1か月毎日通っても違う味が楽しめるという意味がこめられいるそうです。

また、「サブリミナル効果」をプレゼンで活用することもできます。

たとえば、自分が最終的に伝えたいメッセージや売りたい商品に関する写真やイラストをさりげなく挿入しておきます。そのようにすることで、最終的に、相手は違和感を感じにくくなり商品購入へと自然に移すことができるでしょう。

サブリミナル効果で重要なのは倫理的に相手の無意識にメッセージを伝えるところです。

このように「いつの間にかに人の心に影響を与える」ような広告やプレゼンをつくってみてはいかがでしょうか?

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