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プラシーボ効果(プラセボ効果、偽薬効果)

本来は薬としての効果を持たない物質であるにも関わらず、症状が回復したり和らいだりする現象を『プラシーボ効果(プラセボ効果、偽薬効果)』と言います。

簡単に言うと、人間の思い込みの力によって効果・影響が表れるってことです。

ことばの由来は「喜ばせる」という意味をもつラテン語と言われています。

例えば、お医者さんが患者さんに「風邪薬です」と言って小麦粉を処方したとしましょう。

小麦粉には風邪薬としての機能は何もないわけですが、「お医者さんから処方されたものだから風邪薬に間違いない」という先入観から、患者さんはそれを風邪薬と疑わず服用します。

その結果、実際に風邪が治った、というのがプラセボ効果ということです。

人間には自然治癒力が備わっており、思い込みはその力に大きく作用しています。「病は気から」と言いますが、人間の「こころ」と「からだ」はそれだけ密接に関係しているのです。

ネガティブに考えるのではなく、ポジティブに考えることで病気を治すこともできるということですね。

このプラシーボ効果ですが、薬の効果以外にも様々な状況で活用することができます。

「恋愛での活用」

あなたは自分に自信はあるでしょうか?

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好きな人がいる場合でも「自分なんかには振り向いてくれない」や「どうせダメだ」といったネガティブな考えをしたことはありませんか?プラシーボ効果では思い込みの力が効果に繋がるといわれています。そのため、ネガティブな考えをしていると自分に自信がなくなり逆効果となります。

案外、「自分は太っている」と思っていても他人から見るとそうでないこともあります。

そのため、「自分ならできる」や「あの人と付き合ったら何をしよう」など前向きに考えることでポジティブな気持ちになり、自分に自信を持つことできます。この前向きに考えて思い込むことがプラシーボ効果を発揮することに繋がります。ポジティブな気持ちになることで理想のあなたに近づけるかもしれません。

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現在、パートナーがいる方にも活用できます。

付き合い始めのころはパートナーに「好き」「愛している」など自分の思いを言葉にして伝えることが多かったのではないでしょうか?しかし、長く付き合ってくるとマンネリ化してしまい、思いを言葉に出すことが少なくなる人も多いかと思います。そうなると「本当に自分のことを好きなのだろうか」とパートナーは不安になることもあります。そのため、日頃から「好きだ」「愛している」という言葉を伝えることで相手は「自分のことが好き」と思い込み、安心することができて、より信頼できる関係になれるでしょう。

「仕事での活用」

恋愛では自分に自信を持つことが大事と書きましたが、仕事の場面でも同じです。

日々の仕事をする上で先輩や上司ならできるのに自分にはできないと感じることがあるかもしれません。

この考え方はネガティブな感情になっており、プラシーボ効果で考えると逆効果です。

先輩や上司とは仕事の能力差はあるとしても同じ人間です。

「先輩や上司にできる仕事なら、自分も頑張れば出来る」と思うことでポジティブな気持ちになり、

プラシーボ効果の発揮が期待できます。

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次に、あなたに部下がいるとしましょう。部下が仕事に悩んでいるときにどのように声を掛けますか?

「まだ出来ていないのか?仕事が遅いな。君にできるのか?」

と伝えると部下からすると

「自分にはこの仕事はできないかもしれない・・・。」

と思うかもしれません。

これは相手をネガティブな気持ちにさせてしまい、相手の思い込みによっては本当に仕事ができなくなる可能性があります。

プラシーボ効果を期待したいのであれば相手の気持ちをポジティブにする伝え方が必要です。

例えば、

「この仕事は難しいと思うけど、君ならできると思っている。相談にも乗るから頼んだよ」

と伝えるとどうでしょうか?部下に

「自分ならできる仕事だ」と思い込ませることができ、成功に導くことができるかもしれません。

この場合、相手に「出来る」と思い込ませることが大切になるので、信頼関係が出来ており、発言者が成功者であるほど効果的になると言えます。

「子育てでの活用」

プラシーボ効果は子育てにも活用できます。

小さい子供が転んだときに周りの大人が必要以上に心配した場合、こどもからすると「そこまで痛くない」と感じていても、周りが騒いでいることから自分は大変なことになっていると思い込んで泣き出すことがあると思います。このように小さいこどもは素直で信頼している人の言葉や態度を敏感に感じています。

昔からある「いたいのいたいのとんでいけ」はプラシーボ効果といえるかもしれません。

こどもであっても自信を持たせることが大切です。勉強でもスポーツでも結果に対して「すごい」「頑張ってるね」など褒めてあげることで自信を持つことができるようになり、「もっと頑張ろ」「もっと練習しよう」と前向きに考えることができるようになります。

また親の立場からすると子供が自分でできるようになると「この子ならできる」と思うようになり、よりこどもと積極的に関わろうと感じることができるかもしれません。

ただし、過度な期待はプレッシャーを与えることにもなりかねませんので、お子様の状況に合わせてプラシーボ効果を試してほしいと思います。

「勉強での活用」

勉強でもプラシーボ効果を取り入れることで成果に繋がることがあります。

学校のテスト、資格、受験など様々な状況で勉強する場面あると思いますが、勉強方法は人によって違いますよね。成績の良い人のやり方を真似しても成績が上がらないことも良くあります。自分で勉強をしているときに「この勉強方法は自分には合っていない」と思ったことはありませんか?プラシーボ効果では思い込むことが大事なので、「自分には合っていない」と思い込んでしますと勉強の成果が出にくくなることがあります。

そのため、「この勉強法は自分に合っている」と思い込み勉強することで、集中力できたり、作業効率が上がるなど良い影響が出てることがあります。

まずは「自分にあった勉強方法だ」と思い込み勉強を楽しく取り組んでみましょう。

また、勉強前にコーヒーを飲んだり、勉強中に音楽を掛けるなどして「コーヒーを飲んだ後は勉強がはかどる」、「音楽を掛けながら勉強すると良く暗記できる」など思い込むきっかけを作ってみてもいいかもしれません。「ゲンを担ぐ」という言葉もあります。

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プラシーボ効果について、イメージが持てたでしょうか?

思い込みの力の凄さを感じますよね。

ただし、プラシーボ効果は効果の実例と言えるものは多くあるものの、メカニズムが実証されておらず効果の有無はどちらもあるようです。

思い込みの力なので上記の例にもありますが、マイナスに思い込むことでマイナスの効果が出る場合もあります。

これはプラシーボ効果とは逆に作用する「ノーシーボ効果」と言われています。

昔から「病は気から」という言葉があるように、ポジティブに考えるか、ネガティブに考えるかで自分のモチベーションも変わります。

プラシーボ効果を得るには自分や周りの人たちの考え方をポジティブにし「プラス方向に思い込ませる」ことが大事です。

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全てのことに効果が発揮できるとは限りませんが、

自分の言い方や考え方次第で自分や周りにも良い影響を出せるかもしれませんので、

活用してみてはいかがでしょうか。

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