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カリギュラ効果

禁止されるほど興味を掻き立てられ、やってみたくなる心理現象のことを『カリギュラ効果』と言います。

子供の頃、親に

「あそこは危ないから絶対一人で行ったらダメだからね?」

と言われほど行ってみたくなったり、

「学生は学業。バイトは禁止!」

と言われるほど隠れてバイトをしたくなったりした経験はありませんか?

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昔話でもカリギュラ効果を見ることができます。

「鶴の恩返し」では恩返しに来た鶴がおじいさんに「絶対に覗かないでください」とお願いしますよね。

おじいさんは「覗かない」という約束をしますが、部屋の中の様子が気になってしまし、結局、覗いてしまいます。

これはカリギュラ効果といえます。禁止されたことに対して欲求に負けてしまうのです。

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身近なところでもカリギュラ効果は使用されています。

例えば、テレビを見ていると某お笑い芸人さんが熱湯風呂に入るシーンを見たことがあると思います。

一人が熱湯風呂に入るのを躊躇しているときに「押すなよ!絶対に押すなよ!」と他のメンバーに伝えた後に

押されて風呂に落とされるというネタです。

これはネタですが、「絶対に押すなよ」という禁止事項に対して「押したくなる」というカリギュラ効果を体現していると言えます。

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他にもテレビを見ていると映像にモザイクがかかっている場合や音声が「ピー」という音で内容がわからなくしている場合があると思います。

視聴者からすると余計に内容が気になってしまうものです。これもカリギュラ効果と言えるでしょう。

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このようにカリギュラ効果は様々なシーンで活用することができます。

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「ダイエットでの活用」

 体重や体形が気になってきたらダイエットを始める人も多いのではないでしょうか。運動を始めたり、食事を制限してみたり、方法は様々です。

カロリーの摂取を控えるために「お菓子を絶対に食べない」「お酒は飲まない」「炭水化物は食べない」など普段食べているものをダイエットを始める際に

我慢しようと決意する方もいるでしょう。しかし、これは自分自身に対して「絶対しない」という約束をすることでカリギュラ効果を引き起こすかもしれません。

その結果、よほど意思の強い人でない限り、我慢しているものが気になってしまい、ついつい手を出してしまいがちです。

ダイエットにカリギュラ効果を活用するというよりは、

カリギュラ効果が出ないようにすることが大切です。

例えば、ダイエット中に好きなものをずっと我慢するのはカリギュラ効果が発揮される可能性があるので、「日曜日だけOK」とか「2週間に1回」と

少しだけ制限を緩めてみてください。そうすることで日頃の我慢を続けることができてダイエットが成功するかもしれません。

無理なダイエットは健康上良くありませんので、計画を立てて始めてみてください。

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「ビジネスでの活用」

 カリギュラ効果はビジネスシーンでも活用することができます。

インターネットをしていると広告で「絶対クリックしないでください!」「〇〇以外の人は見ないでください!」と書いているのを見たことがありませんか?

これはカリギュラ効果を利用したものです。「クリックしないでください」、「見ないでください」と言われると逆に気になってついついクリックしてしまいそうになります。

安全な広告サイトなら良いですが、悪徳なサイトの可能性もありますのでクリックする前には注意が必要です。

自分自身がweb広告を出す場合は、「○○限定」「見ないでください」などを記載すると見ている人が気になってクリックしてくれるかもしれませんので、

試してみてはいかがでしょう。

他にもSNSなどで動画を投稿している場合、閲覧数を増やしたいと思っている人も多いと思います。

大抵の場合、サムネイルと言われる画面とタイトルが表示されており、それを見て視聴者がクリックします。サムネイルも大事ですが、

タイトルに「閲覧禁止。○○してみた」、「人に言ってはいけない○○」などを入れることで内容が気になってしまい閲覧数を増やすことができるかもしれません。

これもカリギュラ効果と言えます。

ただし、全てのタイトルに「閲覧禁止」などカリギュラ効果を狙うとと、目立たなくなり、気にならなくなる可能性があります。

また、内容とタイトルがあまりにもかけ離れていると次から閲覧されなくなるかもしれませんので使用する際はご注意ください。

「恋愛での活用」

 カリギュラ効果は恋愛での駆け引きでも活用することができます。

「ロミオとジュリエット」の話は知っているでしょうか。敵対した組織の男女による恋愛物語です。

決して結ばれてはいけない状況の中、様々な障害があることで二人の感情が高まります。これもカリギュラ効果と言えます。

他にも「生徒と教師の恋愛」や「不倫」など許されない状況であればあるほど当事者は高ぶるものです。

これを恋愛テクニックに置き換えてみましょう。

あなたには気になる人がいるとします。その人にも興味を持ってほしいと思っているなら、あえて「興味のないふり」をしてみましょう。その際、相手に対して高圧的な態度をとってしまうと

「嫌われているのかな・・・。」と相手が感じてしまうかもしれません。

相手の話しっかりと聞きつつ、関心を持っていないフリをすることで

「この人に興味を持ってほしい」と思わせることが出来るかもしれません。

そうなれば自然と相手からのアプローチが増えてくるでしょう。

続いてのパターンです。

自分の気になる人に対して周りの友人から「あの人はやめておいたほうがいいよ」と言われると

余計に気持ちが燃え上ってしまうことがありますよね。前述の「ロミオとジュリエット」と同じです。

これを逆に利用してみてはどうでしょうか。友達から気になる人に対し、

「あの子は良い子だけどやめといたほうがいいよ」とか「あの子はいろんな人にモテてるみたいだよ」とそれとなく

伝えてもらいましょう。人によってはハードルが高いほど気になってしまうため、良い関係を築くことが出来るかもしれません。

ただし、悪印象を与えることにもなりかねませんので注意してください。

恋愛での活用は相手の性格も関係しますので、相手のことを十分知ったうえで試してみてください。

「子育てでの活用」

 冒頭にも書きましたが、子供のころに「してはダメ」「いってはダメ」と言われるほど、禁止されていることをやってしまい怒られた経験があるのでは

ないでしょうか。カリギュラ効果はこどもに限ったことではありませんが、好奇心旺盛なこどもに対し「ゲームをしてはダメ」や「テレビを見てはダメ」と

制限することで逆効果になることがあります。親からすると「何回も同じことを注意している」と思うこともあり、イライラすることもあるでしょう。

こどもからしても「何回も言わなくていい」「わかっている」と感じているかもしれません。

そんなときは伝え方を変えてみましょう

頭ごなしに「ダメ」というのではなく、「なぜダメなのか」ということを伝えることで、こどもが納得して理解してくれることもあるはずです。

他にも「ゲームは土日だけ」とか制限を緩めることでこどもの欲求を満足できるかもしれません。

親に余裕がないときはキツイ言葉で言ってしまうこともあるかもしれませんが、伝え方が大事なので意識してみてください。

「禁止されるほどやりたくなる」カリギュラ効果の紹介でした。

興味を持たれた方は一度試してみてはいかがでしょうか。

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