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パーソナルスペース

他人が入ってくると不快に感じる距離感(心理的な縄張り)のことを『パーソナルスペース』と言います。

他人がパーソナルスペースに侵入してくると、人は不快感や嫌悪感を覚えます。

仲がいい人や好きな人はパーソナルスペースが狭くなっていきます。

パーソナルスペースは、大きく分けて下記の四つに分けることができます。

  • 「公共距離」・・・350cm以上。完全な他人レベル。例えば、アーティストとファンや講演会における来客者に対する距離。
  • 「社会距離」・・・ 120~350cm。 ちょっとした知り合いレベル。会社の上司や同僚、クライアントなどに対する距離。
  • 「個体距離」・・・ 45~120cm。 信用できるレベル。友達や仲の良い会社の同期などに対する距離。
  • 「密接距離」・・・ 0~45cm。家族に該当するレベル。恋人や子供に対する距離。

また、男女のパーソナルスペースには違いがあり、男性は楕円形、女性は円形と言われています。

これは大昔男性は狩りをしていたため、自然と前方に対してパーソナルスペースが広くなったのです。

パーソナルスペースを意識することで相手に警戒心を抱かれないように接することができるので、対人関係において是非取り入れてみてください。

◆恋愛での活用法

相手の気持ちよりも自分の気持ちが分からないときに。

パーソナルスペースを利用して、相手の反応から自分に対する気持ちを推測する、ということは多くの人が無意識にやっています。

しかし恋愛においては、相手が自分のことをどう思っているのか分からない・・という以上に“自分が相手のことをどう思っているのか分からない”ということも少なくないのではないでしょうか。

そんなときにもパーソナルスペースの心理効果は有効です。

普段の学校生活や会社生活の中で、異性と接するとき、ある一定以上に物理的距離が近づくと違和感を感じる距離があります。
それが、あなたのパーソナルスペースです。
だいたいのパーソナルスペースを把握しておいてください。

感情的なことについては、頭で思考してだした答えより、体感が教えてくれる感覚のほうが的確です。

最近いい感じの人がいる。
しかし実のところ、自分は相手のことが好きなのかよく分からない。

自然な流れで相手との距離を縮めるために、カウンター席のあるお店を予約して、相手を食事に誘ってみましょう。

いざ、カウンター席で相手との距離が30㎝以下になったとき、そのときの体感が目安になります。

安心感を感じられるのか、ちょっと違和感を感じるのか。緊張してしまう場合は、それが好意によるものなのか恐怖感によるものなのかを感じてみましょう。

この方法は、男性のパーソナルスペースが前方・後方に広いことを考えると、カウンター席は隣合わせなので、男性には違和感を抱かせずに距離を縮めてもらうことで女性側が自身の感覚をつかむのに有効と言えます。

“相手が好意を持ってくれたから”という理由で始まるお付き合いは、相手に流されてしまうことが多く、なんとなく付き合って、なんとなく別れるという関係に陥りがちです。

そうならないためにも、自分の気持ちは大切です。
パーソナルスペースの心理効果を利用して、自分の気持ちを感じてみましょう。

◆営業での活用法

個体距離を作り出す

お客様だけでなく、部下や上司との関係性を築く上でもパーソナルスペースは利用できます。

最も活用しやすいのは「一台のパソコンを共有する」という方法です。

商談の場であれば、料金プランや商品のスペックの掲示を口実に、同じ一台のパソコンのディスプレイを一緒に見てもらいながら話を進めていきます。

不思議なことに、パワーポイントなどを利用して画面を共有するよりも、商談が進むにつれてお互いの間に親近感が生まれ、商談が上手くいきやすくなるのです。これは特に保険関係の営業で積極的に活用されています。

部下や上司との関係性を深めたいときも同様で、ファイルを送信して共有するよりも同じ一台のパソコンを 一緒に見ながら話をすることで、少しずつ信頼関係を築いていくことができます。

これは自然と個体距離(45~120㎝)と呼ばれる、親しい友人との距離感を作り出すことができるからなのです。

しかしパーソナルスペースには、人によって個人差があります。
相手のだいたいのパーソナルスペースを把握できる職場であればまだしも、初対面のお客様との商談の場でいきなり距離をつめてしまうことには大きなリスクがあります。

1回目の商談ではあくまでもさりげなく自然に距離を縮め、警戒心を解いてもらうことを第一目標にしましょう。

相手の利き腕をチェック

パーソナルスペースを縮める上で、相手の『利き腕』をチェックしておくことも大切です。

利き腕でない方向からの攻撃に対してすぐに対処できないため、人間は利き腕と反対側を強く警戒する傾向があります。

商談の場や職場でパーソナルスペースをさらに有効活用するために、相手の利き腕側にポジションをとるように心がけましょう。

◆マーケティングでの活用法

カフェ業界2トップのパーソナルスペース戦略は“真逆”

言わずと知れたカフェ業界の大手2社、カフェSとカフェD。

それぞの店舗の空間をのぞいてみると分かることがあります。

カフェSの店舗は、隣に座る人との距離が大きく取られているのに対し、カフェDの店舗は、隣に座る人との距離が狭いのです。店舗面積が同じ場合、収容人数を比べるとカフェDがカフェSを大きく上回ります。

しかし、パーソナルスペースを侵され続けるカフェDに比べ、パーソナルスペースが維持されるカフェSに対し、消費者は居心地のよさを感じます。

パーソナルスペースに関して「快」を提供するカフェS
⇒消費者は長居をするため回転率は下がる。
●パーソナルスペースに関して「不快」を提供するカフェD
⇒消費者は長居を避けるため回転率は上がる。

その経営戦略については比較されることの多い2社ですが、パーソナルスペースの視点から見ても“真逆”の戦略をとっているのです。

カフェSが徹底的に居心地にこだわるのに対し、カフェDが商品単価の面でも環境面でも手軽さで勝負を続けています。

真逆の戦略をとることで、自然発生的にマーケティング対象の棲み分けがおこなわれているのです。

カフェという空間に居心地の良さを求めるのか、手軽さを求めるのか、消費者側には同じだけのニーズがあります。

できるだけ競争を回避して、2トップを維持しながら共存することができているのは、両者のマーケティング戦略により棲み分け理論が踏襲されているからと言えるでしょう。

“共通項”を見出しパーソナルスペースを縮める

カフェ業界の例のように、もしも自分の事業に競合がいるのであれば、パーソナルスペースという視点から真逆の戦略をとってみるのもひとつの方法です。

例えば、SNSが主流となった現代、個人間のパーソナルスペースは侵され続けています。サービスを提供するにも、まずはSNSを利用しなければ話にならない世の中です。

パーソナルスペースには、共通項(性別・国籍・趣味・宗教・職業など)があると、親和性を感じるためその距離は縮まりやすいという特徴があります。

“コミュニケーション過多”に疲弊した、ある一定の層をターゲットに“コミュニケーション下手”をアピールすることで、競合との差別化を図ることも可能なのです。

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