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単純接触効果(ザイアンス効果)

何度も繰り返し接する機会が多ければ多いほど、好感度や印象が高まる心理現象を、心理学では『単純接触効果(ザイアンス効果)』と言います。

初めて出逢った時は「なんだか少し苦手な人だな・・・」って思う人でも何度も会っているうちに仲良くなっていたってケースありませんか?

知らない人に話しかけるよりも1回でも話したことがある人の方が話しかけやすいですよね?

これは単純接触効果が働いている証拠です。

目次

1.恋愛での活用法

2.営業での活用法

3.マーケティングでの活用法

1.恋愛での活用法

単純接触効果は、×接触時間ではなく、〇接触頻度が効果に反映されます。

一度のデートで長い時間を過ごすよりも、たくさん接触する方が相手から好印象を持ってもらえるのです。

例えば、一日長いデートをするよりも、「今日渡したいものあるから、ちょっとだけ会えへん?」となにか理由をつけて会う頻度を増やす方が好感度が高まるということです。

「今日渡したいものあるから、ちょっとだけ会えへん?」となにか理由をつけて会う頻度を増やす方が好感度が高まるということです。

また、会う以外にも、LINE・メール・電話などでコミュニケーションを取ることも接触する回数に含まれます。

例えば、デート当日朝に「おはよう! 今日は楽しみだね」とLINEを送ったり、デート終わりに「今日はありがとう! 楽しかった!」と連絡を送るだけでも接触回数が増え、相手の好感度をあげることができるのです。

★相手の得意なこと・好きなことを理由に接触頻度を増やす★

「職場の意中のあの人に振り向いてもらいたい!」

と思い、いきなりデートに誘ったけど、逆に警戒されてしまい相手が遠ざかってしまった・・・

という経験はないですか?

自然な形で接触回数を増やすことで、デートのOKをもらいやすくすることにも単純接触効果は使えます。

「最近、パソコンをもっと使えるようになろうと思って。〇〇君詳しいよね? 教えてくれない?」
「〇〇さんってよくドラマ見るって言ってたよね? 最近流行ってる〇〇ってドラマ見てる? あれめっちゃ面白いよね」

このような感じで相手の得意なことや好きなこと、興味・関心のあることで自然と近づいて接触頻度を増やせば、相手からの好感度を高めていくことができるのです。

2.営業での活用法

「休眠顧客」にこそ、単純接触効果は有効

あなたのクライアントを優良顧客・リピーター・新規顧客・休眠顧客にランク分けしてみたとき、単純接触効果は「休眠顧客」に対して特に効果的です。

「休眠顧客」とは、あなたに対して一度は心を開いたことのあるクライアントだと言えます。 だからこそ、単純接触効果が有効なのです。

その商材に対して、必要性がなくなったもしくは関心がなくなったなどの理由により、クライアントが遠のいているのなら、 定期的に接点を持つことを心掛けましょう。


その時、その時には何の効果もないように感じるかも知れません。しかし、ふとしたきっかけで、クライアントにあなたの扱う商材が必要になったとき“どうせお金を出すなら、あの人のところで購入しよう”という気持ちになるのです。

それは、休眠時代に重ねた接点が気づけば潜在的な安心感につながっているからです。

では、どのようにお休み中のクライアントと接点をもつことが望ましいのでしょうか。

相手にとって手間や時間のかかる、対面や電話などのアプローチはふさわしくありません。手紙やメール、LINEなどクライアントが自分のペースであなたと接点を持てる形が好ましいでしょう。

「〇〇さん、お久しぶりです。
早いもので、もう9月になりましたね。
最近は、突然雨が降ってきたり、涼しくなったと思ったらまた暑くなったり、体調をくずしやすい天候が続いているので、くれぐれもご自愛くださいね。」

「〇〇さん、お元気ですか。
転職されて3ヵ月が経ちますね。お仕事には慣れましたか。
また新しい商品が入荷して、〇〇さんにも気に入っていただけると思うので、ご紹介させていただきたいです。 お時間できましたら、お立ち寄りくださいね。楽しみにお待ちしています。」

「〇〇様、こんにちは。
その後、ご主人様のご病状はいかがですか。
〇〇様もお気疲れしてしまわれませんよう、ご自愛くださいね。
あの時は、ご意向に沿いきれるプランのご用意がなかったのですが、
この度、新たにご用意させていただいたプランが〇〇様にぴったりだと思いましたので、ご連絡させていただきました。
もしお時間がございましたら、ご一報くださいませ。いつでもお伺いさせていただきます。」

このように、クライアントとの距離感によって敬称(さん、様など)を変えたり、話題も時候の挨拶からプライベートなものまで変化をつけることも大切です。

残念ながら、クライアントが遠のいている理由に、営業マンとしてのあなたへの嫌悪感がある場合は、単純接触効果は期待できません。会社やお店からとしてのダイレクトメールを送付するなど、他の方法を検討しましょう。

3.マーケティングでの活用法

大切なのは、接する回数とポジティブイメージ

単純接触効果をマーケティングに活用している主な事例として、テレビコマーシャルや駅の広告、街中のポスター、電車の中吊りなどが挙げられます。

昔から効果的な手法としてしてマーケティングに活用されています。

最近では、SNSの投稿など、不特定多数をターゲットにしたものだけでなく特定のターゲットに絞り込んだ手法もよく見られるようになりました。

検索キーワードや閲覧履歴をもとにして、ユーザーの好みにフィットする商品の広告が表示される「リマーケティング広告」と呼ばれる仕組みも単純接触効果を狙ったマーケティング手法です。

ユーザーにとって興味のある対象についてのポジティブなイメージ(お買い得、価値や人気がある、新しいなど)を何度も表示させることによって、購入意欲を高めることが目的です。

単純にターゲットの目に触れる機会を増やすだけでは効果がありません。
売り出したい対象に対して、ポジティブなイメージを持たせることが肝心です。

例えば、その商品の価値を高めるキーワードとして「安い」と「高い」であれば、よりポジティブなのはどちらなのか、しっかりと見極める必要があります。

プッシュしたい商品の特性を見極めて“お買い得”もしくは“高品質”などの言葉選びをすること、その広告全体のデザインも言葉と一致しているよう考慮しなければいけません。

  • より多くの回数、ターゲットの目に触れる機会をつくること
  • 商品やサービスにポジティブなイメージを持たせること

この2つの条件を満たすことで、単純接触効果を得ることができます。

“とにかく回数打ち出せばよい”というわけではなく、ある程度の商品力がある上で着手することで、より強く効果が発揮されます。

商品のブランディングがあやふやな状態である場合は、単純接触効果を狙った打ち出しをおこなうよりも、認知度を高めるための土台作りを先行して行いましょう。

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