冬至の意味や風習とは??

12月に入ると、夕方はあっという間に真っ暗になって日が短くなりましたね。2022年の冬至は12月22日です。1年で最も昼の時間が短くなる日のことです。冬至の日にかぼちゃを食べたり、ゆず湯に入る人も多いのではないでしょうか?
今回は、冬至の意味や風習などについて紹介します。
目次
1.冬至とは
二十四節気の一。太陽の黄経(こうけい)が270度に達する日をいい、太陽暦で12月22日ごろ。太陽の中心が冬至点を通過する。北半球では一年中で昼がいちばん短く、。夜がいちばん長くなる日。この日にはゆず湯に入ったり、地方によってはカボチャを食べたりする風習がある。(引用:goo辞書)
冬至の別名は「一陽来復(いちようらいふく)の日」。
中国や日本では、冬至は太陽の力が一番弱まった日で、この日を境に再び力が甦ってくるという前向きな意味合いを含んだ言葉です。長く寒い冬が去って、恵みの春がやってくることを願ったと言われています。古くから世界各地で冬至の祝祭が盛大に行われていました。
冬至を境に運も上昇するとされているので、かぼちゃを食べて栄養をつけ、身体を温めるゆず湯に入り、無病息災を願いながら寒い冬を乗り切る知恵とされています。
2.冬至の食べ物とは
①かぼちゃ
冬至の食べ物と言えばかぼちゃです。しかし、なぜかぼちゃなのでしょうか??
かぼちゃは漢字で「南」という字がつき、陰(北)から陽(南)に向かうことを意味するため、縁起の良い食べ物です。
かぼちゃの原産地は中南米で、もともと暑い国の野菜で、かぼちゃは夏から秋に収穫されます。風通しの涼しいところで、2~3ヶ月の長期保存することができます。
昔は現代と違って野菜を1年中食べることは難しい時代でした。かぼちゃは、β‐カロテンやビタミンB1、B2、C、E、食物繊維をたっぷり含んだ緑黄色野菜です。β‐カロテンは体内でビタミンAに変換され、抵抗力を強めて皮膚や粘膜を丈夫にしたり、免疫力を正常に保つ働きがあり、風邪の予防に効果的です。β‐カロテンはかぼちゃの果肉よりも皮やワタに多く含まれるため、よく洗って皮ごと使用するのがおすすめです。
ビタミンなどの多くの栄養を含むかぼちゃを野菜の不足する冬の時期に食べることで、風邪を予防できる、厳しい冬を元気に乗り切ろうという江戸時代の人達の「冬至の日」への想いが込められています。また、かぼちゃは追熟により味わいがよくなるので、冬至の頃にはより一層美味しく食べられます。
➁冬至粥
冬至粥とは、冬至の日に食べる粥で、一般的に小豆粥のことを指します。
中国では小豆の赤色は厄除けや魔除けの色とされていて、冬至に小豆粥を食べる習慣が日本に伝わりました。北海道や東北の一部では、小豆粥ではなく、かぼちゃと小豆を一緒に煮た「いとこ煮」を食べることもあります。本来「いとこ煮」とは硬いものをおいおい(甥)入れて、めいめい(姪)炊き込んでいくことから「いとこ煮」と名付けられた料理で、小豆とかぼちゃ以外の場合もあります。
➂こんにゃく
冬至の日にこんにゃくを食べる地方もあります。「砂おろし」といい、こんにゃくを食べて体内にたまった砂を出します。昔の人は、こんにゃくを「胃のほうき」「腸の砂おろし」と呼び、大晦日や節分、大掃除のあとに食べていたことの名残りでしょう。
3.冬至の冬の七草
お正月の後に食べる「春の七草」は有名ですが、「冬の七草」というものがあります。
冬の七草(冬至の七草)
1.南瓜(なんきん)=かぼちゃ
2.蓮根(れんこん)
3.人参(にんじん)
4.銀杏(ぎんなん)
5.金柑(きんかん)
6.寒天(かんてん)
7.饂どん(うんどん)=うどん
冬の七草は「ん」が2つある食べ物なので運をたくさん取り込む「運盛りの野菜」と言われ、冬至を境に運を盛り返す意味でかぼちゃを食べられるようになった由来のひとつです。
4.冬至の風習
冬至の風習として「柚子湯」に入るというものがあり、この習慣は江戸時代からありました。
「冬至」を「湯治」にかけ、「柚子」を「融通が利く」(=体が丈夫)にかけて、お風呂屋さんが始めたとされています。
冬至の日に行う禊(みそぎ)の風習です。冬至にゆず湯に入るのは、運を呼び込む前に身体を清めるという意味があります。
柚子湯に入ると、「一年間風邪をひかない」「ひびやあかぎれなどの冬特有の肌荒れを防ぐ」と昔から言われています。柚子は11月~12月が収穫期で、柚子の果皮には、風邪予防や保湿にいいとされるビタミンCや、血行改善を促すと言われるヘスペリジンなどが豊富に含まれいます。ビタミンCは好酸化作用があり、お肌の保水性を高め、老化防止や乾燥肌予防が期待できます。
冬が旬の柚子は香りも強いため、邪気を避け、運を呼び込む前の厄払い目的でも使用するようです。また、寿命が長く病気に強いゆずの木にならって、ゆず湯に入り無病息災を祈るようになったという説もあります。
ゆずは実るまでに長い年月がかかるので、長年の苦労が実りますようにとの願いも込められています。
①ゆず湯の作り方
ゆず湯には色々な作り方があります。
・ゆずを丸ごと湯船に入れる
ゆずを皮のまま丸ごと湯船に浮かべます。1~2個では、あまり香りを感じないので、たくさん入れた方が良いでしょう。
皮に数か所切り込みを入れたり、皮を数か所削ったり、つまようじで数か所穴をあけておくと、ゆずの香りが高まります。
お湯に浸かりながらゆずを揉んだり、つぶしたりすると、ゆずの成分がお湯に溶け出します。
・ゆずを切って湯船に入れる
ゆずを輪切りにしたり、半分に切ったりして湯船に入れます。
果肉や種がお湯の中に入らないように、水きりネットなどに包んでから湯船に入れましょう。
ゆずの香りもよく、成分も出やすいです。
・ゆずの皮だけを湯船に入れる
ゆずの皮だけ湯船に入れます。
大きな皮ならそのまま湯船に入れても良いしょう。
・ゆずの果汁だけ湯船に入れる
ゆずを絞って、果汁だけを湯船に入れます。
➁ゆず湯の入り方
お湯の温度は38度~40度が最適であると言われています。
熱いお湯は寝つきが悪くなったり、身体に負担がかかるので、少しぬるめに感じる程度のお湯が良いでしょう。
ゆず湯に入りながら「一陽来復(いちようらいふく)」と唱えましょう。厄除けになり、運気が上昇すると言われています。
5.海外の冬至の過ごし方
日本の風習について紹介してきましたが、世界のあちらこちらでも冬至にちなんだ行事があります。
北欧には夏夏至の風習がありますが、冬至にも「ユール(Yule)」というクリスマスシーズンに向けて真冬入りをお祝いします。
また中国では冬至は伝統的な行事で、冬節・交冬とも言い、二十四節気の中でも特に大切にされてきました。中国の冬至は、家族で餃子を食べたり、白玉で作ったお団子のスイーツである「湯円(タンユェン)」を食べたりする風習があります。
ブラジルでは、冬至の時期を「フェスタジュニーナ」としてお祝いします。冬至祭だけでなく収穫祭や感謝祭としても祝われるため、ブラジル全土で盛大なイベントが開かれています。
まとめ
今回は、冬至の意味や食べ物、風習について紹介しました。
是非、今年の冬至の日に、冬の七草やかぼちゃを食べて、ゆず湯に入り、たくさん運を呼こんで下さい。

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