コンプレックスを克服する方法
「コンプレックス」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
「身長が低い」「鼻が低い」などの身体的なものから「勉強ができない」「運動ができない」などの能力的なことまで、人によって感じているコンプレックスは様々です。
今回は日頃からよく耳にする「コンプレックス」について説明したいと思います。
目次
- インフェリオリティコンプレックス -〈容姿コンプレックス〉〈学歴コンプレックス〉〈収入コンプレックス〉
- マザーコンプレックス
- ファザーコンプレックス
- シンデレラコンプレックス
- メサイアコンプレックス
- 白雪姫コンプレックス
- ロリータコンプレックス
- ネガティブ思考
- 自分に自信がない
- 人の長所ばかりを見てしまう
①コンプレックスとは
コンプレックスとは心理学の用語とされています。英語では「complex」と表記され、欲求や衝動など様々な心理的要素が絡み合って形成される複合体のことをいいます。
日本では「コンプレックス」=「劣等感」として用いられることが多いですが、心理学用語では「インフェリオリティコンプレックス」と呼ばれています。
➁コンプレックスの種類
一言で「コンプレックス」といっても様々な種類に分けることができ、内容によって呼び方も異なります。
次はコンプレックスの種類をいくつか紹介していきます。
・インフェリオリティコンプレックス
自分が人に対して劣等感を感じていることをいいます。日本人がコンプレックスとして使用する場合の多くがここに当てはまると言えます。
〈容姿コンプレックス〉
冒頭でも紹介しましたが、自分の身体に関して感じている劣等感です。
「体重が重い」「瞼が一重」「ひげが濃い」などが挙げられます。
〈学歴コンプレックス〉
学歴コンプレックスとは自分の学歴に関して感じる劣等感です。
同じ職場でも高卒の人が大卒の人に対して「自分は学歴がない」と感じてしまったり、同じ境遇でも毎回テストの点数が低い場合などに感じることがあります。学歴というものは高校や大学などを卒業してしまうと、なかなか変えることができないため、一生ついて回ることが多くなってしまいます。
〈収入コンプレックス〉
お金に関する劣等感で、収入の少ない人が収入の多い人に嫉妬して卑屈になることです。これは学歴コンプレックスと繋がることもあり、大企業で働いている人や学歴の高い人に対して感じることも多いようです。
・マザーコンプレックス
「マザコン」と言われると聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。これは、母親に対して過度な執着や依存をしてしまうことをいいます。
・ファザーコンプレックス
「ファザコン」と略して言われること多いコンプレックスになります。マザーコンプレックスは母親が対象になるのに対して、こちらは父親に過度な執着や依存をしてしまうことをいいます。
・シンデレラコンプレックス
高い理想を男性に求めてしまう「潜在的な依存願望」のことをいいます。
「誰かが人生を変えてくれる」「いつか誰かが助けてくれる」というような思いを強く持ったまま大人になってしまった状態といえます。
・メサイアコンプレックス
メサイアとは「救世主」を意味する言葉です。他者を助けることに使命感を感じる心理状態で、一見すると人助けをしているように見える場合でも、本心では自分のために人助けをしているような状態です。
イメージとしては「親切の押し売りをしている」と言えるかもしれません。
・白雪姫コンプレックス
子どものときに虐待された経験をもつ母親が自分の子どもに対して、「やってはいけない」と分かっていながらも虐待をしてしまうことをいいます。
グリム童話の「白雪姫」の実母と母親のストーリーから由来しています。
・ロリータコンプレックス
一般的に「ロリコン」と呼ばれており、幼女、少女に恋愛感情や性的感情を抱くこととイメージされています。
しかし、対象にする年齢によって呼び方が異なり、ロリータコンプレックスとは12歳~15歳の少女に対して恋愛感情、性的感情を抱くことをいいます。それ以下の年齢では、「アリスコンプレックス」や「ハイジコンプレックス」と呼ばれています。
コンプレックスの原因は様々で幼少期の経験や家庭環境などが影響している場合などは専門家に相談して改善していく方法もありますが、劣等感によるコンプレックスは自分の考え方次第で克服または改善することができるかもしれません。
➂劣等感コップレックスの特徴
ここからは、劣等感コンプレックスを感じやすい人の特徴と克服する考え方を紹介します。
・ネガティブ思考
「どうせ自分にはできない」「あの人に比べて自分は劣っている」など物事についてネガティブに考えることが多い人、つまりマイナス思考と言われている人は劣等感を感じることが多く、コンプレックスを感じることが多い場合があります。
ネガティブに物事を考える人は他の人が自分より優れているように感じてしまいがちです。
しかし、誰でも良いところはあると思いますし、まずは自分のことを好きになることが大切です。
あなたがマイナスだと思っている面も他の人から見れば羨ましく感じている人もいるでしょう。また、マイナス面と感じている部分も自分の個性であると受け入れること大切です。
ネガティブではなくポジティブに物事を捉えることができるようになれば劣等感によるコンプレックスを解消することができるようになるかも知れません。
・自分に自信がない
自分に自信がないということがコンプレックスを感じる要因になっている場合があります。
例えば「女性と話すのが苦手」ということがコンプレックスと感じている人がいるとしましょう。
考えられる原因としては、「過去に女性と話した際、嫌な思い出ができた」もしくは「そもそも女性と話した経験が少ない」などがあります。
「過去の経験で自信をなくしている」、「そもそも自信がない」ということであれば、自信を持てるように意識しましょう。
自信を持てるようにするには「成功体験」を積み重ねることが必要です。
女性と話した経験が少ない場合、職場や学校にいる身近な女性と「自分から挨拶」することから始めてみましょう。
「自分から女性に話しかけた」ということが小さな成功体験となり、自信を持つことに繋がります。
過去の経験で自信がない場合でも、ますは身近な女性との会話をしてみましょう。思っているより会話が弾むかもしれませんし、話しかけたこと自体が自信に繋がります。
・人の長所ばかりを見てしまう
コンプレックスを感じる場合、他の人の長所ばかりを見ていることが原因かもしれません。
自分の気になっている部分を他の人と比べた場合に劣等感を感じることが多いと思います。それは自分の理想や目標に近い人が目につきやすく羨ましく感じているからではないでしょうか?
自分と比較してしまうことで劣等感を感じてしまいますが、相手にも長所だけでなく短所があることを意識してみてください。
あなたにとっての短所は「相手から見ると長所」となっている場合もあるので、自分の考え方次第で劣等感をなくすことができます。
コンプレックスを感じやすい人の特徴を紹介しましたが、ネガティブ思考になり劣等感を感じやすく、さらにネガティブ思考になるというような負のスパイラルに陥りやすくなります。
④まとめ
自分に自信を持つことは、すぐにできることではないかもしれませんが、今の自分を受け入れて、短所と感じていることを長所と思えるような考え方ができるようになればコンプレックスの解消に繋がっていくのではないでしょうか。
自分の気持ちの持ちようで解消できるコンプレックスもありますので、自分の感じているコンプレックスと上手に向き合ってみてください。
ぜひ、ポジティブな考え方や自己肯定感を高める方法などの記事も参考にしてみてください。
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