七福神の由来や特徴、ご利益とは??
「七福神」という言葉は聞いたことがあるけれど、それぞれの神様のお名前やどういう神様なのかまではわからないという方も多いのではないでしょうか?
「七福神」は、日本にたくさんいる神様のなかでも馴染みが深く縁起の良い神様です。七福神には、恵比寿(えびす)・大黒天(だいこくてん)・毘沙門天(びしゃもてん)・弁財天(べんざいてん)・寿老人(じゅろうじん)・福禄寿(ふくろうじゅ)・布袋尊(ほていそん)がいます。
今回は、七福神の由来や特徴、ご利益、七福神巡りについて紹介します。
目次
1.七福神とは
七福神(しちふくじん)とは、インド伝来の仁王経の中にある「七難即滅 七福即生」という仏教語に由来する、福徳の神として信仰される七人の神として日本で信仰されている七柱の神である。七柱は一般的には、恵比寿、大黒天、福禄寿、毘沙門天、布袋、寿老人、弁財天とされており、それぞれがヒンドゥー教、仏教、道教、神道など様々な背景を持っている。 (引用:wikipedia)
七福神は古来より日本で知られている「福」に関する7つの神様のことです。
七福神を信仰すれば、7つの幸福を授けられ、7つの厄災が取り除かれると言われています。
宝船に乗っている絵が多いのは、七福神が海の向こうの世界からいらっしゃるという発想からきています。
2.七福神の特徴とご利益
①恵比寿天(えびすてん)
七福神の中で唯一の日本の神様です。いざなみ、いざなぎの二神の第三子と言われ、満三歳になっても歩かなかったため、船に乗せられ捨てられてしまい、やがて漂着した浜の人々の手によって手厚く祀られたのが、信仰のはじまりとされています。烏帽子に狩衣、釣り竿と魚籠を持ち、立派な鯛を抱えた姿で描かれています。
〈特徴〉
恵比寿天は膝の上に片方の足をのせている姿をしていて、恵比寿天の姿をした銅像をみるとほぼこの姿です。恵比寿天は鯛と釣り竿を持っていることが多いです。
〈ご利益〉
恵比寿天は商業の神様であるので、商売繁盛のご利益があると言われています。
➁大黒天(だいこくてん)
大黒天は、もともとは、マハーカラーと呼ばれるヒンドゥー教の神様です。ヒンドゥー教の神様の中で最高位に位置するのがシヴァ神です。シヴァ神は破壊や創造など様々な一面を持っていて、それに合わせて姿を変化させます。打ち出の小槌と大きな袋を持ち、米俵と白鼠を従えた姿で描かれる。
〈特徴〉
七福神と聞くと、人を助けてくれる神様というイメージがありますが、大黒天は戦いや冥府といった悪のイメージが強い神様です。
〈ご利益〉
財産の神様で、お参りする方の多くは財運福徳のご利益を期待しています。大黒天は打ち出の小槌を持っていて、そこからも財運福徳のご利益を読み取ることができます。
➂毘沙門天(びしゃもてん)
毘沙門天は古代インドの神様です。古代インドで毘沙門天は広まり、その後中国や日本でも信仰される存在となりました。色んな国を渡り歩いてきた神様です。戦いの神様としても知られ、上杉謙信などが信仰した軍神です。
〈特徴〉
七福神の中で、唯一の武将の姿をしていて、右手に宝棒、左手に宝塔、足の下に邪鬼天の邪鬼を踏みつけています。にこやかな七福神の中で、ただ一人怒ったような表情をしていることがあります。
〈ご利益〉
毘沙門天として有名なご利益は金運や開運、商売繁盛です。毘沙門天は財福の神様として崇められた歴史があり、お金に関するご利益があります。
④弁財天(べんざいてん)
弁財天は、仏教における守護神の一人、七福神の中で、唯一の女神です。もともとはヒンドゥー教の女神で「サラスヴァティー」と呼ばれるインドの聖なる川の神であったが、やがて音楽の神、言語の神となり日本に伝わった当初は、弁才天と呼ばれた。その後、財宝・芸術に関係深い吉祥天の性格が吸収され弁財天といわれるようになりました。
〈特徴〉
七福神のなかでは唯一の女性の神様で、羽衣をまとい冠をつけ、琵琶を弾く天女の姿であらわされることが多いです。
〈ご利益〉
弁財天は、財運、音楽、芸能のご利益があるとされ、知恵や弁舌、縁結びをつかさどるとも言われている。
➄寿老人(じゅろうじん)
寿老人は中国出身の神様と言われています。寿老人のモデルは福禄寿と同じ仙人なので、福禄寿と姿が似ています。
〈特徴〉
寿老人の見た目は長い髭をたくわえた老人で、手には巻物をつけた杖や桃などを持っており、頭が非常に長いのが特徴となっています。鹿を従えた姿が一般的に知られている。
鹿や桃といった長寿の象徴と一緒に石像となり祀られていることも多いです。
〈ご利益〉
寿老人のモデルとなった人が、1000歳や1500歳だったという言い伝えがあり、その人物が長寿だったことから長寿をもたらす神様とされています。
⑥福禄寿(ふくろくじゅ)
福禄寿は、中国の道教の神様です。名前は、幸福の福、身分をあらわす禄、寿命を表わす寿の三文字からなり、長寿、福徳、人徳の神様とされています。七福神には同じ長寿の神様・寿老人がいます。
〈特徴〉
福禄寿は人々の信仰を集めたと言われる仙人で、長い頭と長い顎鬚、大きな耳たぶをもち、年齢は千歳という。左手には宝珠、右手には巻物をくくりつけた杖を持つ姿となっています。長寿の象徴である鶴や亀を従えた姿でも描かれる。
〈ご利益〉
人に慕われる人徳を得ることができるというご利益があります。
➆布袋尊(ほていそん)
布袋は、七福神のなかでは唯一実在した人物で、中国の唐代末期の禅僧・契此(かいし)がモデルであるとされています。契此は大きな布の袋に施された食べ物やもらい物を入れて放浪生活を送っていた僧侶で、占いは百発百中だったそうです。
〈特徴〉
布袋の見た目は、まんまると膨らんだお腹と大きな袋、にこにこと笑顔を浮かべているのが特徴です。度量の広さや心の大きさを表しているのが手に持っている袋だと考えられていて、心や度量が広い神様として知られています。
〈ご利益〉
布袋は財運や夫婦円満のご利益のある神様です。
3.七福神巡りとは
七福神めぐりとは、福をもたらす七つの神様「七福神」を祀っている寺社を巡拝して開運を祈る行事です。七福神巡りをすると、七つの福運を受けられると言われています。(宝船を含めて8つの寺社をめぐるところもあります)
これを正月の松の内に行うと、大きな福がもたらされると言われています。
松の内は、正月飾りを飾っておく期間のことで、関東では元旦から1月7日まで、関西では1月15日までの期間は年神様が家にいらっしゃっると言われてます。
七福神巡りでは、「七難即滅・七福即生」のご利益があるといわれ「七つの災難から逃れ、七つの福徳を授かる」といわれています。
まとめ
今回は七福神の由来や特徴、ご利益、七福神巡りについて紹介しました。七福神は、インド、中国、日本のさまざまな神様からなります。日本では生まれも育ちも違う神様たちが、力を合わせて人々に福を授けると考えられました。
新年に七福神を祀る神社をお参りすると、七つの幸運を授かるというご利益があるといわれているので、ぜひ七福神巡りをしてみてくださいね。
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