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バンドワゴン効果

ある選択を支持する人が多ければ多いほど、その選択肢を選択する者が多くなる効果を『バンドワゴン効果』と言います。

つまり、人気のあるものはますます人気になるってことです。
流行りものに多くの人が注目するのはこのバンドワゴン効果が働いているからなのです。

更に、バンドワゴン効果によって、顧客がその製品・サービスによって得る満足・安心感も同時に上がります。

「多くの人が良いと評価するものはきっと良いに違いない」

と自然と思い込んでしまうということです。

口コミサイトで高い評価を得ているお店に行った際、自然と高い評価をしてしまう傾向にあるのはこれが理由です。

・営業での活用法

「人気をアピールする」

 お店に行くと商品の前に「TVで紹介されました」とか「当店売上No1」とかのポップを見たことがあると思います。

商品自体の良し悪しがわからない場合でも、「これはテレビで紹介されているなら今話題の商品なのか」、「売上No1なら多くの人が買っているから間違いないだろう。」と感じることがあるでしょう。

このように「当店売り上げNo1」「○○アワード受賞」「ランキングNo1」などのキャッチコピーは商品の人気をアピールすることで消費者の購買意欲を高める効果があります。

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「品薄をアピールする」

上記の活用法では商品のすごさを人気としてアピールしていましたが、次は品薄であることをアピールして商品の人気ぶりを印象付ける方法です。

これもバンドワゴン効果を引き起こします 。

例えば、パン屋さんで多くの商品が並べられている場合、1種類だけ残り僅かとします。その時に

「このパンだけたくさん売れているな。残り少ないし買ってみようかな」となりませんか?

周りの商品と比べて少ないと消費者は人気がある商品と感じやすくなります。

これを利用し、あえて陳列棚の「一部を少なくする」、「空けておくこと」により効果を発揮できるかもしれません。

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「口コミやSNSを利用する」

最近ではSNSによって様々な形で情報が発信されています。

お店側が宣伝のためにおススメ商品やイベントなどの情報を発信する場合もありますが、お客さんが個人的にTwitterやインスタグラムなどのSNSに投稿することも多くなっています。そして多くの人が次に行くお店を探す時もSNSを活用して口コミや評価を調べ、他の人の意見を参考にしています。

実際、口コミや評価が良い店に行ってみようという気になりますよね。これもバンドワゴン効果といえます。

インスタ映えなどお客さん自身が「SNSに投稿したい」と思うように工夫し、SNSでバズる(=ネット上拡散され、多くの人に認知されること)ことができれば人気店になることもできるでしょう。

・恋愛での活用法

 営業だけでなく恋愛にもバンドワゴン効果を活用することができます。

例えば、同僚や友人から同じ映画やゲームの話が立て続けに出ればどうでしょうか?

今までは特に興味がなかったとしても、「みんなに流行っているなら自分もみてみようかな」と感じますよね。

このように人気のあるものは、さらに人が注目していきます。

これは恋愛でも同じです。男女関わらず、「モテる人はもっとモテる」ということです。

男性A君がいるとして、自分の周りの多くの人たちが「A君はかっこいい」「A君と付き合いたい」と言っているとどうでしょうか。

これまで興味がなかったとしても「確かにいいかも・・・」と感じる人も出てきます。

つまりモテたければ「自分はモテる」というアピールをすることでバンドワゴン効果を期待することができます。

また、日本人は謙虚な人が多いため、会話の中でも「自分なんか全然モテません」などど言いがちですが、バンドワゴン効果から考えると

相手には「この人はモテないのか。何か問題があるのかな・・」と逆効果になることもあるので注意が必要です。

「自分はモテる」アピールも必要以上にすると不利に働くことがあるので注意しましょう。

・他の効果と組み合わせた活用法

 バンドワゴン効果と関連する心理的効果を簡単に紹介します。

 活用方法によってはバンドワゴン効果をより発揮することもできます。

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「アンダードック効果」

 簡単に言うと不利な状況、負けている状況の人を応援したくなる効果をいいます。人気の物がますます人気になるバンドワゴン効果の対義語とされている効果です。例えば選挙で劣勢の候補者に対し、同情し「自分くらいは1票入れてあげようか」と思う心理です。この同情票が増えることで逆転勝利につながることもあります。ただし、ただ不利な状況や負けている人を応援したくなるのではなく、懸命に努力しているなどの同情、応援したくなるような背景があるほど効果が出やすくなります。

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「スノッブ効果」

 他者の消費が増加していくほど購買者個人の需要は減少するという効果と辞書には記されています。 簡単に言うと多くの人が持っているものは希少価値が低いので持ちたくないという心理です。この効果を得るには「人と違うものが欲しい」「自分しか持っていない」などの特別感や希少性が重要になります。

例えば買い物に行ったときに「限定○○個」、「限定カラー」、「本日限定」など言われると興味がなくても少し欲しくなったりしませんか?

これもスノッブ効果の一つと言えます。

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「ヴェブレン効果」

 通常、需要は価格の上昇に伴って減少するが、顕示的消費などの場合、価格が上昇すると需要が増加することと辞書には記されています。簡単に値段の高いものほど価値もあると思う心理です。値段が高くても商品そのものを手に入れること自体に欲求を感じて需要に繋がります。

例えばグラスにお酒が入っており、1000円と10000円の値段がついています。グラスの見た目、中身が同じ場合であっても知らずに飲むと値段が高いほうが美味しいと感じる人も多いと思います。これもウェブレン効果の一つと言えます。

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それぞれでも効果はありますが、組み合わせて使うことでより効果を発揮することができます。

例えば、大阪のスーパーで「札幌で1日に100個完売する幻のメロンパンが本日限り、100個販売します」という広告が出ていたらどう感じるでしょうか?

「1日に100個完売するということはとても人気で美味しいパンに違いない」というバンドワゴン効果と

「100個しか販売されない。珍しいから食べてみたい」というスノッブ効果によってより効果的な宣伝が可能となります。

このように組み合わせることで相乗効果を狙えますが、使い方によっては逆効果になることもあるので注意も必要です。

「累計100万個売れている人気のワイヤレスイヤホン。限定100個を入荷しました。無くなり次第終了です。」という宣伝があるとします。

「100万個売れている商品だから間違いなく良い商品だろう。買ってみようかな。」というバンドワゴン効果は期待できるかもしれません。

ただ、「限定100個とはいえ、100万個も売れているならば多くの人が持っている」という印象を与える可能性があり、特別感や希少性により購買意欲を高めるスノッブ効果は薄くなるかもしれません。

バンドワゴン効果を中心に4つの心理効果を紹介しました。

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どの効果も一度は体感したことがあったのではないでしょうか。

それぞれの心理効果は異なりますが、上手にアピールすることが重要となりますので、

自分の状況に合わせて活用してみてください。

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