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日本の行事の由来とは?それぞれに意味はある?

日本には古くから様々な行事があります。みなさんのお正月から始まり大みそかまで、季節ごとに家族や友人とイベントごととして楽しんでいる方も多いと思います。

「周りがやっているから」「子どもの時からやっているから」など何気なくおこなっている行事にも本来は由来や意味があります。

中国の行事がルーツになっているものもあり、歴史を紐解くと、かなり奥深いものとなっています。

きちんと意味を知ったうえで各行事に取り組むことで、今よりももっと楽しむこともできるようになるかもしれません。

そこで「日本の行事の由来や意味」について紹介していきます。

日本の行事は季節ごとに数多くあるため、今回は一般的に知られている行事について取り上げていきます。

目次

1.正月

 ・元旦と元日

 ・門松

 ・しめ縄

 ・鏡餅

 ・おせち料理

 ・お年玉

2.節分

3.ひな祭り

4.端午の節句とこどもの日

5.七夕

6.お盆

7.七五三

8.大晦日

まとめ

1.正月

 地方によって異なることもありますが、1月1日から1月7日の「松の内」や1月15日の「小正月」までを一般的に「正月」とされています。正月には各家庭で神様を迎え入れてお祝いし、1年の幸せを授かるべく様々な正月行事や風習があります。

 

・元旦と元日

 元旦は1月1日の朝(午前中)のことを指し、元日は 1月1日の「1日」を指しています。

・門松

 正月に家の門の前に立てる松や竹や梅でできた飾りです。神様(年神様)が迷わずに家に来ていただくための目印とされています。松は「神様が宿る木」、竹は生命力が強いことから長寿を願い、梅は旧暦では新年の初めに咲く花で紅白でめでたいとされており、それぞれが縁起物となっています。

・しめ縄

 しめ縄は聖域(神聖な場所)と現世を隔てる役目をしています。しめ縄のある場所は神様を迎えるにふさわしい神聖な場所としての目印とされています。

・鏡餅

 鏡餅の由来は昔、神事に使用していた銅鏡と言われています。

銅鏡は神様が宿る神聖なものとされており、銅鏡の形に似ている丸い餅を年神様の依り代(とどまる場所)として使うことから「鏡餅」と呼ばれています。

・おせち料理

 昔は3月3日、5月5日のような節句の料理を「おせち」と呼んでいたようですが、今では正月料理のことを「おせち」として呼ばれています。それぞれの料理には「紅白でめでたい」「長寿願い」「子宝と子孫繁栄」「出世祈願」「招福」「健康祈願」などの思いが込められています。

・お年玉

 年神様の宿った鏡餅を家長が子どもに分け与える習慣が由来とされています(御歳魂)。時がたつにつれて餅から品物、金品に変化しました。

2.節分

 「季節を分ける」という意味から節分と呼ばれています。本来、節分とは春、夏、秋、冬の4回ありましたが、昔は新しい年の始まる2月の節分は特に大切な日として考えられていたそうです。現在でも豆まきをする風習は残っていますが、その由来は悪いもの(鬼)を追い払い、良いもの(福)を呼びこむためにおこないます。諸説ありますが、日本では古来より穀物には例が宿るとされており、邪気を払う力があるとして豆が使用されるようになったと言われています。

3.ひな祭り

 3月3日の「桃の節句」におこなわれます。

由来は諸説ありますが、中国でおこなわれていた「上巳の節句」が日本に伝わったとされています。

上巳の節句では人形を川に流して邪気払いする風習があり、ひな祭り行事である「流し雛」の原型であるいわれています。時がたつと、人形を流すのではなく飾るようになり、平安時代の貴族の子どもの人形遊びである「ひなあそび」と合わさることでひな祭りに変化していきました。

現在のひな祭りでは女の子の健やかな成長と幸せを願い、ひな人形を飾ったり、甘酒を飲んだり、ひなあられを食べてお祝いします。

4.端午の節句とこどもの日

 5月5日は「端午の節句」であり「こどもの日」でもあります。同じ日ではありますが、それぞれ意味合いがことなります。

端午の節句は古くからある文化であり、別名「菖蒲の節句」とも呼ばれており、病気や災いを払うために菖蒲を飾る風習がありました。武士が活躍した時代では武道を重んじる「尚武」と同じ読み方などから、男の子のための行事として変化したそうです。鎧や兜を飾ったり、鯉のぼりを立てるなどして男の子の成長や出世を願ったことが由来となり、現在では男の子の誕生や健やかな成長をお祝いする日となりました。

 こどもの日の歴史は端午の節句よりも浅く、第二次世界大戦後に制定された祝日です。

祝日法では「こどもたちの人格を重んじ、幸福をはかるとともに、お母さんに感謝する日」とされています。

こどもの日は男女関係なく、こどもだけでなく母親も該当します。

5.七夕

 7月7日におこなわれる星まつりです。天の川を挟んで引き離された「織りひめ」と「ひこ星」が1年に1度、7月7日だけ会える日とされています。

昔、中国から伝わった風習と日本の文化が混ざり合い、奈良時代から始まった星を祭る行事とされています。

古くより貴族たちが短歌を書く短冊に願いごとを書いたとされており、現在でも短冊に願い書き、笹飾りをおこないます。

6.お盆

 「お盆」とは日本では多くの地域で8月13日から16日の期間のことをいい、ご先祖様があの世(浄土)からこの世(現世)に戻ってくると考えられています。期間中は精霊棚にお供え物などをして供養します。

ナスで牛、キュウリで馬を模した供え物は「精霊馬」と呼ばれ、お迎えするときは馬で早く訪れ、お送りするときは牛でゆっくり戻っていくためと伝えられています。

7.七五三

 七五三は平安時代に子どもの年齢に伴った儀式である「髪置(かみおき)」「袴着(はかまぎ)」「帯とき(おびとき)」が由来とされており、現在では7歳、5歳、3歳の子どもの成長を祝う行事となっています。

男の子は5歳、女の子は3歳、7歳でおこなうのが一般的です。本来は11月15日に七五三をしていましたが、最近では11月の土日で行う人も増えています。

8.大晦日

 1年の最終日である12月31日を「大晦日」といいます。大晦日は正月に歳神様をまつる準備の日とされていました。

大晦日には「年越しそばを食べる」「除夜の鐘をならす」などの風習があります。

 年越しそばを食べる理由としては諸説ありますが、「そばは長く伸びるので長寿の願いを込める」「そばは切れやすいので一年の厄を断ち切り、新しい年を迎える」などの願いが込められています。

 除夜の鐘は大晦日の23時ごろから元旦の1時ごろに梵鐘をつきます。煩悩の数である108回、鐘をつくというイメージがありますが、寺院によって回数はことなります。その年最後の法要としておこなわれ、人の心にある煩悩を取り払うためとされています。

まとめ

 日本で古くから行われている行事を8つ紹介しました。ここでは紹介できなかった行事はまだまだありますので、

気になる方は調べてみてください。紹介した8つは全国的におこなわれていますが、地方にしかない祭事や神事など日本には数多くの風習があります。近年ではバレンタインデーやハロウィーン、クリスマスなど昔は日本になかったイベントや海外の行事も日本なりの文化として定着しつつあります。それぞれのイベントにも本来の意味や由来がきちんとあります。意味や由来を知ることで、より楽しむことができるかもしれません。

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