ひな祭りの由来とは?いつ飾り始めていつ片付ける?
3月3日と言えば、ひな祭り。桃の節句とも言われ、女の子のための行事として古くから親しまれている伝統行事です。
今回は、ひな祭りの由来や意味、ひな祭りに用意する食べ物、ひな人形の種類などについて紹介します。
目次
1.ひな祭りの由来と意味
雛祭り(ひなまつり)は、日本において、女子の健やかな成長を祈る節句の年中行事。ひな人形(「男雛」と「女雛」を中心とする人形)に桜や橘、桃の花などの木々の飾り、雛あられや菱餅などを供え、白酒やちらし寿司などの飲食を楽しむ節句祭りである。(引用:wikipedia)
①ひな祭りの由来
ひな祭りの由来には、色々諸説がありますが、中国の五節句のうちの一つ、「上巳の節句」が日本に伝わったとされています。
季節の節目を意味する「節」の頃は邪気が入りやすいとされていたため、上巳には厄や邪気を祓うための行事が行われていました。
中国では川で身を清める習慣があったことから、平安時代にそれにならって日本では紙の人形に自身の穢れや厄をうつして川に流す「流し雛」が行われていたようです。
平安時代の貴族の子供の間で「雛あそび」と呼ばれる現在のままごとに近い人形遊びが流行していました。この「ひな」「雛」とは、小さくてかわいらしいものという意味があるのですが、この人形遊びと「上巳」が結びつき今の「ひな祭り」の原型になったと考えられています。
〈五節句〉
1月7日:「人日(七草がゆ)」
3月3日:「上巳(桃の節句)」
5月5日:「端午(菖蒲の節句)」
7月7日:「七夕(星祭り)」
9月9日:「重陽(菊の節句)」
➁ひな祭りの意味
ひな祭りには、女の子の美しく健やかな成長を願うという意味が込められています。
ひな人形を飾るのも、流し雛の風習のように「女の子の穢れを人形にうつし、身代わりとなって厄災を引き受けてもらう」という意味があります。
また、ひな人形だけでなく桃の花を飾る風習もありますが、これにも意味があります。
中国の上巳の節句では、桃の花が使用されていて、単に季節の花であることに加えて、桃の花には魔除けの力があると信じられていました。
病や厄を寄せ付けないことから長寿の木として親しまれていて、縁起の良いものとして飾られていたと伝えられています。
2.ひな祭りに用意する食べ物
①ひなあられ
ひなあられは、ひな祭りに食べる定番の食べ物です。菱餅を外でも食べやすいように砕いて焼いたのが発祥とも言われています。全国で食べられているひなあられですが、地域によって様々な種類があります。特に関東では甘いポン菓子が主流で、関西では塩味のおかきが主流です。
ひなあられには、ピンク、白、緑の色があり、ピンクは生命、白は雪の大地、緑は木々の芽吹きの意味があり、この3色のひなあられを食べることで、自然のエネルギーを得て元気に丈夫に育つとされています。
➁菱餅
ひし形は、成長や繁栄のシンボルとして古くから親しまれてきた形です。桃の節句の菱餅には、女の子の健やかな成長と豊かな人生が続いていきますようにとの願いが込められています。
菱餅の色には意味が込められていて、桃色は「魔除け」、白色は「清浄」、緑色は「健康」を表しています。
➂はまぐりのお吸い物
はまぐりの貝殻はもともと対だったものだけがぴったり合い、貝合わせなどの遊びで使われたことから良い結婚や良縁の象徴とされ、結婚式やひな祭りで食べる風習があります。はまぐりの旬は2~4月頃で、ひな祭りの時期にぴったりです。
④ちらし寿司
お寿司の起源とも言われている「なれ寿司」に、エビや菜の花などをのせて彩りをよくして食べられていたのが由来と言われています。現代に受け継がれていくうちに、カラフルで華やか見栄えのするものに変化して、今の「ちらし寿司」になったと考えられています。
・エビ:腰が曲がるまで長生きできるように
・レンコン:遠くまで見通せるように
・豆:健康でマメに働けるように
色とりどりの具材にはこんな願いが込められています。
3.ひな人形はいつ飾り始めて、いつ片付ける?
ひな祭りは3月3日ですが、雛人形はいつ飾り始めて、いつ片付けるのが良いのでしょうか?
ひな祭りに雛人形を飾るのは、人形に女の子の穢れを移して厄災を身代わりに引き受けてもらうためで、厄払いの意味があるので、3月3日だけでなく、長い期間飾られます。
飾り始めるのは、2月中旬頃、季節の変わり目である立春を過ぎたあたりの節分の豆まきで厄払いをした後が良いとされています。2月の18日、19日あたり、二十四節気の「雨水(うすい)」の時期に出すのが良いという説もあります。時期が決まっているわけではないので、だいたいひな祭りの1週間くらい前には飾りましょう。前日の3月2日に飾るのは、「一夜飾り」と言って縁起が良くないので避けましょう。
ひな祭りが終わった後は、よく晴れた湿気の少ない日に人形を片付けましょう。ひな祭りを旧暦(4月3日)で祝う家もあるため、1ヶ月程度のズレがあります。
旧暦でひな祭りを祝うのでなければ、二十四節気の雨水が終わった「啓蟄(けいちつ)の日(3月5日ごろ)」片付けるのが良いでしょう。
4.ひな人形の種類
京雛(きょうびな):京都で作られている
・左側(向かって右)に男雛、右側に女雛が座っている
・目が細めのおっとりした目鼻立ち
関東雛(かんとうびな):関東で作られている
・右側(向かって左)に男雛、左側に女雛が座っている
・はっきりめの目鼻立ち
かつて宮廷では左側が位が高いとされていたので、京雛では「みかど」が左、「お紀さま」が右の座り方になっています。
①お内裏様とお雛様
一番上の豪華な衣装のお二人で、実は天皇陛下と皇后さまを表しています。
➁三人官女(三人官女)
お内裏様とお雛様にお仕えする三人の侍女で、向かって右から、長柄の杓、三方、銚子を持っています。
➂五人囃子(ごにんばやし)
能楽のお囃子を奏でる五人の男の子で、向かって右から、謡、笛、小鼓、大鼓、太鼓を持っています。
④随臣(ずいじん)
お内裏様とお雛様を守る用心棒で、右大臣(向かって右側)、左大臣(向かって左側)の二人です。
➄仕丁(しちょう)
お仕えする三人の雑用係です。向かって右から、ほうき、ちりとり、熊手を持っています。
5.ひな人形の飾り方の種類
①七段飾り
一段目:男雛と女雛
二段目:三人官女
三段目:五人囃子(ごにんばやし)
四段目:随身(ずいじん、ずいしん)
五段目:仕丁(しちょう)
六段目・七段目:お化粧や御所車、駕籠などの嫁入り道具
全部で15人いるので、十五人飾りとも呼ばれます。
➁五段飾り
三段目までは七段飾りと同じで、四段目に随身と仕丁、五段目に嫁入り道具を並べるのが一般的です。
➂三段飾り
三段目の五人囃子までの飾りで、嫁入り道具も付いていて、五人囃子の周囲に並べられるようになっています。十人飾りとも呼ばれています。
④親王飾り(二人飾り、二人雛)
男雛と女雛一対だけのもので、室町時代までは親王飾りが一般的でした。
四季グループ代表
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