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傾聴力を高めるトレーニング

「相手の話を理解して深い関係を築きたい」「傾聴力を高めるためにはどのようなことをしたらいいのだろう…」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか?

前回は「傾聴力とは?傾聴力を身につけるメリットは?」について紹介しました。

傾聴力とは生まれつき備わっているものではなく、トレーニングによって高めることができます。

そこで、今回は傾聴力を高めるトレーニングについて紹介します。

目次

1.傾聴力を高めるトレーニング

①話を聴こうと意識する

➁沈黙を恐れない

➂話を途中で遮らない

④ミラーリングを意識する

➄バックトラッキングで共感を示す

⑥ペーシングを意識する

➆適度に相槌を打つ

⑧相手の立場になって考える

⑨相手の言葉を言い換える

⑩質問力をつける

まとめ

1.傾聴力を高めるトレーニング方法

①話を聴こうと意識する

傾聴力を高めるためには、まず相手の話を聴こうと意識することが大切です。

何となく相手の話を聴き逃してしまっていることはありませんか?

相手にきちんと話を聴いてくれていると感じてもらえるように、姿勢、表情、目線などに注意を払いましょう。そして、相手の話にしっかりと耳を傾け、言葉を聴くだけでなく、「何を伝えようとしているのか」をきちんと考えながら話を聴くようにしましょう。

相手の話を意識して聴こうとするだけでも、聴き方は変わってきます。中には、話すことが苦手で言いたいことをうまく表現出来ない人もいるので、相手のペースに合わせて聞き役に回り、本音を引き出せるように心掛けてみましょう。

➁沈黙を恐れない

沈黙が耐えられなくて、焦って話してしまいがちですが、相手の会話を深いところまで聴くには、慌てずにしっかり聴く姿勢を心掛けましょう。沈黙を恐れて、自分からどんどん話してしまうと、相手の話を聴くことができなくなってしまいます。沈黙は、相手が自分の考えなどを頭のなかで整理している最中である場合もあるので、沈黙を恐れず妨げないようにしましょう。

自分と相手では、話しやすいペースや話し方が違うこともあるので、話しているうちに自然と出てくる沈黙は気にする必要はありません。自分は沈黙を気まずく感じていても、案外、相手は気にしていないこともあるので、沈黙に慣れることも大切です。

➂話を途中で遮らない

傾聴力を鍛えるためには、相手が話をしている最中に思いついたことがあっても、相手の話を遮らずに最後まで話を聴くように心掛けることが大事です。人の話を途中で遮り、自分の話をしてしまう人は、自己中心的な人だと思われてしまいます。話を最後まで聴かなくても、分かる内容であっても、相手の話を全部受けとめてあげることが礼儀です。

④ミラーリングを意識する

ミラーリングとは、「鏡のように相手と同じ動作を行うこと」で、ミラーリングにより、相手が自分に好感を持ちやすくなる心理的な作用があり、お互いの親密感を高めることができます。

例えば、相手が笑ったタイミングで自分も笑い、相手が座ったら自分も座るなど、動きを自然に真似することで、相手は自分に親近感を持ちやすくなり、話しやすい雰囲気になります。

しかし、ミラーリングを意識しすぎて、相手の動作を真似しすぎると、相手に不信感を持たれてしまうので、注意が必要です。また、このようなテクニックに集中しすぎてしまうと、相手の話の内容が頭に入ってこなくなる場合もあるので、あまり意識し過ぎないようにしましょう。

➄バックトラッキングで共感を示す

バックトラッキングとは、「相手の発言と同じ発言をそのまま返すこと」で、バックトラッキングにより、相手の話に興味があるという姿勢を示すことができます。これは、いわゆるオウム返しです。

例えば、相手に「最近、辛いことがあったんだよね…」と言われたときに、「そう、辛いことがあったんだね…」と返すことで、相手は自分の話を聴いてもらえている感じ、安心して話を続けることができます。そして、オウム返しをすることで、その話の続きを促す効果もあります。

注意点としては、ミラーリングと同様にオウム返しの頻度が多すぎたら、相手は不自然に感じてしまうので、気をつけてください。また、「私も辛いことがあってね…」と自分の話に持っていってしまう人もいますが、そこはグッと我慢して、相手の話を聴くことが目的だということを頭に入れておきましょう。

⑥ペーシングを意識する

ペーシングとは、「話すテンポや声のトーン、呼吸のリズムなどを相手に合わせること」です。まずは、傾聴するときに、相槌のタイミングをはかることから始めてみると、自然とペーシングのスキルは磨かれていくでしょう。

➆適度に相槌を打つ

相手の話を聴いているときに、何も反応がないと「本当に聞いているのかな?」と疑問に感じ、話がしづらくなってしまいます。

そこで、「うん、うん」「そうなんですね」などと相槌やうなずきを打つことで、相手に真剣に話を聴いているということを示し、安心感を与え、相手にリラックスして話してもらえるようになります。また、相槌を打つことで、相手は共感してくれていると感じ、深いレベルまで話してくれる可能性が高くなります。

しかし、相槌を意識しすぎて、頻繁に打ちすぎると、話を適当に聴いているように見えてしまうので、適度なタイミングで相槌を打つようにしましょう。

⑧相手の立場になって考える

傾聴する上で、相手の立場に立って相手の気持ちを考えるというのは、とても大切なことです。

ついつい自分の立場で物事を考えてしまいがちになりますが、そこから一歩踏み込んで、相手の目線で物事を考えられるようになったら、深い部分で相手のことを理解できるようにもなるでしょう。

⑨相手の言葉を言い換える

傾聴力を鍛えるなら、相手の言葉を自分の言葉で言い換えて返すパラフレーズを意識することも大事です。パラフレーズとは、相手の言いたいことを要約して返すことです。相手の話の内容を「つまり、○○ということだよね?」「ポイントは、○○ですね」などと言い換えや要約をしてあげます。

さらに、相手の発言を要約してポジティブに返してあげることはおすすめです。

相手の言葉を自分の言葉に言い換えるということは、相手の話の内容をよく理解していないとできません。パラフレーズを使うことで、相手は自分の話を理解してくれようとしていると感じ、好感を持ってくれます。また、会話の内容に対するお互いの認識に相違がないかも確認することができます。

言葉を言い換えることは、傾聴していなければ難しいことなので、相手への理解がより深まるでしょう。

⑩質問力をつける

相手の話をうまく引き出せる質問力をつけて、話を広げることを心掛けてみましょう。

いきなり難しい質問をしても、相手を困らせてしまうので、相手が答えやすい質問をして、話を掘り下げてみることを意識してみましょう。相手が話しやすい質問をすることで、傾聴力を高めていくことができるでしょう。

質問力があれば、「自分の話に興味を持ってくれている」と思え、相手が進んで気持ちよく話すことができ、自然と会話が弾みます。

具体的な情報を引き出すために、質問は、5W1H(When,Where,Who,What,Why,How)に沿ってしてみるのがおすすめです。

まとめ

今回は、傾聴力を高めるトレーニングについて紹介しました。

傾聴力を高めることで、様々な場面に合ったコミュニケーションが取れるようになり、相手との深い信頼関係を築くことができたり、相手に好印象を与えることができます。

この記事を参考にして、傾聴力を高めて、仕事やプライベートにおけるコミュニケーションに是非役立ててください。

◇傾聴力とは?傾聴力を身につけるメリットは?

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