吊り橋効果
吊り橋の上を歩くことで感じるドキドキ感(不安・恐怖)を近くの異性にドキドキしていると脳が錯覚を起こし、恋愛感情を抱きやすくなる現象のことを『吊り橋効果』と言います。
1974年にカナダの心理学者であるドナルド・ダットンとアーサー・アロンがつり橋を使って実験したため「吊り橋理論」や「吊り橋効果」と言われています。
映画やドラマなどで知り合ったばかりの男女がピンチになり、そのピンチを一緒に乗り越えることで恋愛感情が芽生える場面を見たことがあるのではないでしょうか?
これも「吊り橋効果」によるものといえるでしょう。
効果には個人差もありますが一般的には相手がドキドキしている最中、もしくはその直後が効果が高くなると言われています。
ですので、最中もしくは直後に相手との『パーソナルスペース』を縮めることで大きな効果を得ることができます。
吊り橋効果はドーパミンが関係していると言われており、「ポジティブになる」という効果が期待できます。
不安定な吊り橋の上に立つことで緊張から心拍数が上昇し、脳からドーパミンが分泌されて恐怖や緊張を楽しさや恋愛といったポジティブな捉え方してしまうためと考られています。
そのため、「ポジティブになる」という効果は恋愛だけでなく、ビジネスなど他の状況でも活用することができます。
「恋愛での活用」
吊り橋効果といえば、恋愛感情というイメージが強いかもしれません。
相手に恋愛感情を抱かせたい場合、恐怖・不安・緊張・興奮などのドキドキする状況にもっていき、ドーパミンを分泌させることを意識してみましょう。
相手をドキドキする状態にする例をいくつか紹介します。
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・ 一緒に運動をする
運動をすると心拍数が上がります。そのため、運動によってドキドキしている場合でも「相手と一緒にいることでドキドキしていると勘違い」することで、
「自分は相手に恋愛感情を持っているのでは?」と感じることがあります。激しい運動でなくても相手の心拍数が上がれば「吊り橋効果」は期待できるので、
運動が苦手な相手でも気軽に試すことができます。
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・映画を見る
気になる人と一緒に映画を見ることも吊り橋効果を期待することができます。ただし、相手を「ハラハラ」「ドキドキ」させることが重要ですので、ラブストーリーは
あまりおススメできません。映画の内容としては手に汗握るようなスリルアクションやホラー映画、サスペンス映画を見ることで、ドキドキしやすくなり一緒にいる人への
好意と勘違いさせることができるかもしれません。
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・遊園地の絶叫マシンを使う
一緒に遊園地に行った場合には、ジェットコースターに乗るのも吊り橋効果を期待できると言われています。
これもアトラクションを乗った時のドキドキを相手への好意によるドキドキと勘違いするためです。
相手をドキドキさせることが目的なので、ジェットコースターに限らずフリーフォールなどでも大丈夫です。
ただし、絶叫マシンに乗っている間は相手の顔を見ることも少ないので、乗る前や乗った直後には喋りかけるように心がけましょう。
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・一緒にお酒を飲む
一緒にお酒を飲むことでも心拍数があがり、吊り橋効果を期待することができます。
また、アルコールは少量なら気持ちをリラックスさせたり会話を増やしたりする効果も期待できますので、吊り橋効果がなかった場合でも
相手とのコミュニケーションは図りやすくなるかもしれません。ただし、アルコールが苦手な人には十分な配慮が必要となります。
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以上、恋愛での吊り橋効果の例を紹介しました。
恋愛における吊り橋効果とは相手をドキドキさせることで「相手に好意を持っている」という勘違いをさせることで自分への興味を持たせることです。
心拍数が上がればドキドキしている状態にはなりますが、注意点もあります。
それは、「相手が嫌な状況では効果がない」ということです。ホラー映画やジェットコースターなどが嫌いな人は見たくもないし、乗りたくもないはずです。
その時に無理やり一緒に乗ったとしても相手からすれば「見たくなかったのに・・・」「無理やり乗せられた」などのネガティブなイメージが強くなりすぎて
ドキドキによる勘違いをさせるのは難しいでしょう。むしろ、「一緒にいる=怖い体験」というイメージを持つこともあるのでマイナス効果になるかもしれません。
他にも「容姿によって効果が変わる」とも言われており、容姿が魅力的なほど効果が期待できます。容姿に関しては人によって感じ方が違うので一概には言えませんが、
容姿によっては効果が逆になってしまうこともあるようです。
容姿に関しては変えることが難しいとは思いますが、映画や遊園地などに一緒に行ってくれている時点で少しは好意を持ってくれているとも言えますので、無理をせずに吊り橋効果を期待できそうな状況があれば試してみてください。
「ビジネスでの活用」
吊り橋効果は恋愛だけでなく、ビジネスの場面でも効果を期待することができます。
・団結力を向上させる
社員のチームワークは成果に大きく影響することがあります。
チームワークを向上させる方法としては、従業員参加型の社内イベントなどを開催してみるのも一つの方法です。
一緒にビンゴやゲームなどの企画に参加することで、「一緒にドキドキ、ワクワクする」ことで仲間意識が芽生える可能性があります。
普段の仕事でチームワークを向上させるのが一番かもしれませんが、仕事中とは違う雰囲気にすることでお互いに知らない一面も見ることもできるかもしれません。
一緒にイベントに参加することで強制的に吊り橋効果を期待できるシチュエーションにすることができます。
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他にも一緒に困難な場面を経験することでもチームワークの向上は期待できます。
困難な場面になると緊張感や不安を感じることも多く、困難を乗り越えるためにチームが一丸となります。
この場合も吊り橋効果の期待できるシチュエーションと言えます。
また恋愛の場面にも登場しましたが、一緒にお酒を飲むということもチームワークの向上を期待できます。
飲み会で一緒に乗り越えた苦労話などをすることで、より吊り橋効果を期待できるかもしれません。
ただし、お酒の席への強制参加はやめておきましょう。「無理やり参加させられている」というネガティブな感情はチームワークの向上には逆効果となる可能性がありますので注意が必要です。
・共感させる
商品を販売するときのキャッチコピーも消費者に共感させることで吊り橋効果を期待することができます。
キャッチコピーに商品販売までにした苦労を織り交ぜ、消費者が親近感を感じたり感動することで、商品に興味を持たせることができるかもしれません。
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例えば、スイカを販売するときに「大玉スイカ」と表示して販売するよりも、
「この甘さになるまで10年かかりました。納得の大玉スイカ」とキャッチコピーを表示するほうが、消費者の関心を引くことができるでしょう。
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上記のように吊り橋効果はビジネスにも有効な手段と言えますが、逆効果となる場合もあるので注意が必要です。恋愛での活用でもお伝えしましたが、吊り橋効果とは心拍数が上がることで距離を縮めることができますが、冷静に考えることで勘違いしていただけだと気付いてしまうと、効果が薄くなってしまいます。
お客さんによって性格も違うので、吊り橋効果が効きやすいタイプもいれば、常に冷静に物事を判断するタイプの人もいます。冷静な判断をする人物には吊り橋効果は効きにくいと言えますので、相手のタイプを見て判断してみましょう。吊り橋効果は「相手に勘違いさせて効果がでる」ということを理解した上で活用してみてください。
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