面接に受かる7つの心理テクニック
就職活動において、「面接」ととても重要なものです。この面接を乗り越えない限り、内定を得ることはできません。多くの人にとって大きな課題であり、面接が得意な人は多くはないでしょう。面接では、話す内容以外にも、外見や仕草など様々な要素が見られています。
心理学のテクニックを知ることで面接を有利に進めていくことができるかもしれません。
そこで、今回は、特に就職活動で使える心理テクニックを紹介します。
【面接に受かる7つの心理テクニック】
・返報性の心理
「返報性の心理」とは他人から何らかの施しを受けた場合に、お返しのをしなければならないという感情を抱く心理のことです。日常の中でよく経験する心理効果で、誕生日プレゼントをもらったり、何かお手伝いをしてもらったときに、お返しをしたことがある人は多いと思います。
面接で使える返報性の原理は好意の返報性で、恋愛場面でも多く使われますが、面接中に活用することで、面接官から好感を持たれやすくなります。そのためには、相手のことをよく知る必要があるので、事前に、面接官の名前・顔・役職ぐらいは把握しておき、面接で話をする時に、名前を呼んでから話を始めると、好印象を与えることができるでしょう。面接中は、笑顔で面接官に興味を示すことで、面接官側も、入社希望者に興味を示すようになるでしょう。
・マジックナンバー
面接に使うことができるテクニックはたくさんありますが、覚えておきたいのが、「マジックナンバー」という心理学の法則です。
これは、人間が最も理解できるのは『3』であり、短期記憶の関係上、話のポイントが4個以上あると、人間は瞬時に内容を把握するのが難しくなるとされています。項目を3つ以下にすることで、素早く正確な情報処理が行える人間の性質を表しています。
面接での回答時間は、長くても1~3分程度で、話すポイントを4つ以上用意しても、短時間でそのポイントを深掘りすることはできず、ポイントを3つにすると理解してもらいやすいと言われています。
アピールしようと話のポイントを増やしすぎると、逆に面接官の記憶にはほぼ残っていません。重要なものだけを引き抜いて、自分の長所や学生時代に頑張ったこと、志望動機などのポイントは3つに絞るようにしましょう。
・話すスピードが相手に与える心理
話すスピードに関しても、心理学的な研究が行われていて、面接時に話すスピードがゆっくりな方が、相手に伝わりやすくなります。「たくさん伝えたいから早く話してしまう」「面接中に焦って早口になってしまう」という方もいるかもしれませんが、相手に伝わらなければ意味がありません。ゆっくり、はっきり話すことで、テーマを重要だと思わせ、面接官から信頼を得ることができるでしょう。
面接では、緊張していつもより早口になってしまうという人も多いと思いますが、相手に伝わらなければ意味がないので、1つ1つの言葉に重みを置き、落ち着いて話せるように練習しておきましょう。
・フレーミング効果
ある事柄を説明するときに伝え方ひとつで話の内容に対する印象が異なることを「フレーミング効果」と言います。
人間は「ネガティブなことは少ししかない」と説明されるよりも、「ポジティブなことの方が多い」と説明される方を選択しやすいという習性があります。「成功率90%」と「失敗する確率10%」は全く同じ事実を言っていますが、ポジティブな印象を受けることができる前者の方を選ぶ人が多くなり、同じ客観的な事実であっても、伝え方ひとつによって相手に与える印象を大きく変えることができます。
面接では、自分がどのような人間かを伝えるときに「フレーミング効果」を活用することができます。
例えば、心配性な性格を「慎重な性格」と表現したり、飽きっぽい性格を「好奇心旺盛」と表現したり、協調性がない性格を「自己主張ができる」と表現するなど、同じ内容でも伝え方によって印象が変わってしまうため、悪い印象を与える言葉は良い印象を与える言葉に置き換えることができます。
この置き換える行為を「リフレーミング」と言います。
・ピークエンドの法則
ある事柄に対して記憶や印象に残っているのは最も感情が高ぶったピークの出来事と、その終わりごろのエンドの出来事だけで、それらが全体的な影響を決定づける法則のことを「ピークエンドの法則」と言います。「ピークエンドの法則」は面接でも活用され、面接官が学生との面接がどのようなものであったかを思い出す時に、主にピーク時とエンド時を思い出してしまうのです。
面接が最も盛り上がる場面というのは、中々自分では操作することは難しいですが、最後はコントロールすることができます。
面接では、最後に「何か質問はありますか?」と聞かれることがとても多いですが、これは他の学生と差をつけられる最大のチャンスで、深い逆質問をすることで好印象を与えることができます。「質問は特にありません」と答えてしまうと、「あまりこの会社に興味がないのかな」と思われてしまう可能性があります。ここで「会社の将来について自分の意見を添えた質問」などの深い質問をすることで、自分のやる気とその会社への志望度の高さを面接官にアピールしましょう。
面接の途中で「失敗してしまったかも…」というようなことがあっても、面接の最後には、印象がぐっと増すような深い質問と元気の良いあいさつと笑顔で、面接官へ好印象を与えましょう。
・ミラーリング
「ミラーリング」とは、相手の身振りや動作、姿勢、表情などを鏡にうつしたように合わせるものです。
人には「同調傾向」というものがあり、自分と同じ、または近い行動を取っている相手に対して、無意識に親近感を覚えます。仲のいいカップルや夫婦、家族が自然と似た行動や、仕草、表情をするのはミラーリングの一部です。
この「ミラーリング」を面接で活用することで、面接官の自分への印象を意図的に操作することができます。例えば、面接官が身振りを交えて表現する人なら自分も身振りを交えて話したり、面接官が席を座り直したら、自分も姿勢を正す、面接官が前のめりになったら自分も少し前傾姿勢をとるというように、面接官の動作に自然に合わせるようにします。真似をするのは3秒後が一番自然だと言われています。
注意点としては、頻繁に行うと不自然さが出てしまったり、また相手が意識してしまうほどわかりやすい真似は不快感を与えてしまうので、さりげなくすることが大事です。
・ペーシング
「ペーシング」とは、話し方や声の大きさ、リズム、価値観などを相手のペースに合わせることです。喋りやすいと感じる相手には、ペーシングが働いている可能性があります。
相手の感情や呼吸のリズムまで合わせられるようになると、相手は無意識のレベルでより強く親近感を覚えます。
例えば、面接官が声が大きくハキハキ話す人であれば、こちらも声を大きくハキハキと話すようにし、面接官がゆっくり落ち着いて話す人であれば、自分もゆっくり落ち着いて話すようにします。価値観や意見に同調することもペーシングの一部で、面接官が何を伝えたいのかをしっかり理解してから共感しているアピールをしてみましょう。
相手のペースに自然と合わせられるようになることで、面接という短時間でも信頼関係を作ることができます。
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