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傾聴力とは?傾聴力を身につけるメリットは?

コミュニケーションの基本のスキルである「傾聴力」。傾聴力を身に付けたいと考えている方も多いのではないでしょうか?よく耳にする傾聴力という言葉ですが、そもそもどういったものなのでしょうか?

今回は、「傾聴力について」と「傾聴力を身につけるメリット」について紹介します。

目次

1.傾聴力とは

2.ロジャーズの3原則

①共感的理解

➁無条件の肯定的関心

➂自己一致

3.「聞く」「訊く」「聴く」の違い

4.傾聴力を身につけるメリット

①コミュニケーション力が高める

➁深い人間関係を築くことができる

➂深いレベルで相手を理解できるようになる

④会話を通して自分に対する理解も深まる

➄仕事やプライベートが充実する

まとめ

1.傾聴力とは

傾聴とは「相手のいうことを否定せず、耳も心も傾けて、相手の話を「聴く」会話の技術を指します。意識すべきなのは、相手に共感し、信頼していると示すこと。 」(引用:コトバンク)

英語では「Active Listening(アクティブ・リスニング)」と表され、相手の話について表情や声のトーン、仕草から情報をつかんで、相手の気持ちに寄り添い共感し、丁寧に耳を傾けることを指します。

相手の言葉に耳を傾けていたとしても、そこに隠された本心まで汲み取らなければ、傾聴力が高いとは言えません。コミュニケーションはただ話を聞くだけでなく、表情や仕草などからも相手の本音を汲み取ることが必要です。

傾聴することで、相手の立場や気持ちを尊重し共感することで、深いレベルで相手のことを理解することができます。そして傾聴力はより良い人間関係を築く上で大切なコミュニケーションスキルとなります。

傾聴力が身に付いていると、コミュニケーションが円滑になり、相手からも信頼され、良好な人間関係を築くことができます。

もともとは、カウンセリングやコーチングなどで使われていたコミュニケーションスキルのひとつですが、最近はビジネスシーンにおいても注目されています。

ビジネスシーンにおいては、傾聴力があることで、取引先から悩んでいることを聞くことができ、その解決策として自社の商品やサービスを紹介することもできます。また職場の上司、同僚、部下との人間関係においても、相手の立場にたって物事を捉え、気持ちに寄り添うことで、相手も心を開き、深いレベルでの信頼関係を築くことができるようになります。

2.ロジャーズの3原則

ロジャーズの3原則とは、アメリカの心理学者であるカール・ロジャーズが提唱した「傾聴」の3つの構成要素を表すものです。3つの要素とは、①共感的理解、➁無条件の肯定的関心、➂自己一致です。

①共感的理解

相手の話を、相手の立場に立って、相手の気持ちに共感しながら理解しようとすること。

➁無条件の肯定的関心

相手の話を善悪の評価や好き嫌いの評価をせずに聴くこと。相手の話を否定せずに、なぜそのように考えるようになったのか、その背景を肯定的な関心を持って聴くこと。それによって、話し手は安心して話ができる。

➂自己一致

聴き手が相手に対しても、自分に対しても

真摯な態度で、話が分かりにくい時は分かりにくいことを伝え、真意を確認すること。分からないことをそのままにしておくことは、自己一致に反する。

3.「聞く」「訊く」「聴く」の違い

「きく」には3つの「聞く」「訊く」「聴く」があり、それぞれニュアンスが違います。

聞く…音や声が受動的に自然に耳に入ってくることを指します。

訊く…質問などをして能動的に尋ねることです。

聴く…耳を傾け、相手に寄り添い音や言葉の背景も理解しようとすることです。

4.傾聴力を身につけるメリット

①コミュニケーション力が高まる

傾聴力を身につけることで、コミュニケーション能力が高まることもメリットのひとつです。コミュニケーションの基本は、「対話」なので傾聴をすることで会話力を高めることができます。会話と聞くと、「自分から何か話さないと」と考えてしまいがちですが、相手の話をきちんと聴くことでも会話は盛り上がります。相手が話しやすい雰囲気を作ることで、相手の話を引き出し、歩み寄った対話ができるようになるでしょう。

➁深い人間関係を築くことができる

傾聴力を身につけることで、相手の話や意見を真剣に聞ける人になれ、深い人間関係を築くことができます。一方的に自分の意見や価値観を押し付けられると、周りに距離を取られてしまう可能性があります。

人は、自分の悩みや意見を聞いてくれる人を求めていることが多いです。傾聴して、相手の気持ちに寄り添い、話しやすい雰囲気作りをすることで、相手に「自分の悩みや話を真剣に聞いてくれる」「この人なら相談できる」と思ってもうらうことができ、信頼感が生まれ、良好な関係の構築に繋がります。

ビジネスシーンでは、ビジネスパートナーと良好な関係を築くことが大切なので、相手に好印象を持ってもらうためには、傾聴力はとても大事な力と言えます。

➂深いレベルで相手を理解できるようになる

傾聴力を身につけることで、相手の心を徐々に開くことができ、深いレベルで相手を理解できるようになります。傾聴のスキルがあれば、悩みの相談や自分のコンプレックスなど誰にでも気軽に話せないような深い内容を、「話したい」「聞いてもらいたい」と思ってもらえるようになります。傾聴力を意識した会話を続けていると、お互いにもっと深く知りたいという気持ちになり、一歩踏み込んだ話をし合えるようになり、親近感も生まれてくるでしょう。

そしてビジネスシーンにおいても、表面的な情報ではなく、相手の置かれている立場や状況を把握した上で、話の内容を判断できるようになります。

④会話を通して自分に対する理解も深まる

傾聴力を身につけることで、自分自身を深く知ることにも繋がります。相手の話を相手の立場になって聞くことで、自分がみていた状況と相手からみえている状況が異なっているということに気づくことがあるかもしれません。

例えば、自分が良いと思っていた状態が、相手からすると非常にストレスのかかっていた状態である場合があります。このような場合に、自分の立場だけで物事を考えていたら、知らぬ間に状況は悪化してしまいます。相手の立場になって、話を聞き物事を捉えることで、結果、自分を客観的に捉え、自分の内面も見つめ直すことができ、より自分に対する理解も深まります。

➄仕事やプライベートが充実する

仕事やプライベートが充実することも、傾聴力を身につけるメリットとなります。傾聴力によって、深い人間関係を築くことができるため、仕事でもプライベートにおいても、一緒に過ごす人が増えて、楽しく充実した時間を共有することができるようになります。

もし仕事やプライベートが充実していないと感じる人は、傾聴力を身につけてみてはいかがでしょうか?

まとめ

今回は、傾聴力とはどのようなものなのか?と傾聴力を身につけるメリットについて紹介しました。

傾聴力とは、人の話に熱心に耳を傾け、相手の真意を読み取る力のことです。傾聴力の高い人は、普段の何気ない会話からも多くの情報をキャッチし、深い人間関係の構築に繋げています。傾聴力を身につけることで、深い人間関係を築けたり、相手や自分をより深く知ることができます。その結果、仕事やプライベートが充実することに繋がります。次回は、傾聴力を身につけるトレーニング方法について紹介します。

◆コミュニケーション力を高める方法◇4選◇

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