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ビジネスシーンで混同しやすい言葉◆9選◆

ビジネスシーンにおいてメールでのやり取りしている人は多いと思います。社内、社外問わず、自分とは立場の違う人とのメールでは相手によって言葉遣いも変える必要があります。

ビジネスシーンでのメールは友達に送るメールとは大きく異なることも多く、戸惑った経験のある方もいるのではないでしょうか。「すみません」や「申し訳ありません」のように似ている意味を持つ言葉でもどちらを使用するのが正解なのか悩むこともあるかと思います。

言葉遣いによっては相手を不快にさせたり失礼な印象を与えることになりかねません。

そこで今回はビジネスシーンで混同されやすい言葉について紹介していきます。

目次

1.「表題」と「標題」と「掲題」

2.「御社」と「貴社」

3.「弊社」と「当社」

4.「了解」と「承知」

5.「小生」と「小職」

6.「制作」と「製作」

7.「作成」と「作製」

8.お世話に「なっております」と「なります」

9.「ご教授」と「ご教示」

まとめ

1.「表題」と「標題」と「掲題」

 「表題」と「標題」は「ひょうだい」と読みます。本来、この2つは使い分けされるますが、おおまかに説明すると書物や文書、音楽のタイトルを表す場合に使用されます。一方、「掲題」は「けいだい」と読み、近年、メールにて使われ始めた「造語」とされています。メール本文で題名のことを表す際に使われることが多いです。題名を表す場合には「表題」と「標題」でも問題ありません。ちなみに公用文や正式な文書では「掲題」を使用せず、「表題」と「標題」も本来の意味に合わせて使用するため、「表題は文章全体のタイトル」、「表題は各章ごとのタイトル」で使い分けが必要です。

2.「御社」と「貴社」

 「御社」は「おんしゃ」、「貴社」は「きしゃ」と読み、どちらも相手の会社を敬うときに使用します。

「御社」は面接など相手と話をしている時、「貴社」は履歴書など書く場合で使い分けます。

一般的な企業の場合は「御社」「貴社」で問題ありませんが、銀行の場合は「御行」「貴行」、病院の場合は「御院」「貴院」など特殊なケースもありますので、相手に失礼がないように注意する必要があります。

3.「弊社」と「当社」

 「弊社」は「へいしゃ」、「当社」は「とうしゃ」と読み、どちらも自信の会社を表現する際に使用します。

「弊社」はへりくだった表現であり、相手の会社の位を上げます。そのため、社外向けの表現であり、社内で自分の会社を表現するときには使用しません。一方、当社はへりくだった表現ではないため、あまり社外向けには使用しません。社内での広報やプレゼンなど身内向けの表現なので「弊社」と誤って使用すると失礼になるかもしれませんので注意しましょう。

4.「了解」と「承知」

 メールでは「了解しました」「承知しました」のどちらも使用しているのではないでしょうか。本来の意味としては「理解して認めること」なので、どちらを使用しても問題はありません。しかし、ビジネスメールでのマナーとして、目上の人に対しては「承知」を使うことが一般的です。「了解」は軽い印象を与えることがあり、受け取り側によっては不快に感じることがあります。相手との関係を考慮して使い分けるのが無難です。

5.「小生」と「小職」

 「小生」は「しょうせい」、「小職」は「しょうしょく」と読み、どちらも自分のことを表す言葉です。

「小生」は「男性が自分をへりくだっていう言葉」であり、男性特有であり女性は使用しません。また、「小生」に代わる女性特有の言葉もありません。多くの場合、手紙において使用されます。

「小生」は自分と同等か目下の相手に使う表現とされているため、目上の人に対して使うことはやめておきましょう。

 「小職」も「自分をへりくだっていう言葉」ということは同じですが、「男女の区別がないこと」、「官職についている人が使う」という2つの違いがあります。本来は公務員が役職をへりくだって使うものですが、現在は一般の会社でも役職のある人にも使われるようになっています。「小職」も自分より同等か目下の人に使用する表現であり、目上の人に対しては使うことはやめておきましょう。社内では上下関係が分かりやすいため、メールなどで使用されることが多いです。

6.「制作」と「製作」

 「制作」と「製作」はどちらも「せいさく」と読み、同じようなニュアンスで使われ混同することが多いと思いますが、意味は違います。まず「制作」ですが、美術品などの芸術作品や映画や音楽などを作る時に使用されます。礼としては「卒業制作」や「絵画の制作」などが挙げられます。一方、「製作」は製品などの実用性があるものを作る時に使用されます。例としては「医療機器の製作」「○○製作所」などが挙げられます。

7.「作成」と「作製」

 「作成」と「作製」はどちらも「さくせい」と読み、「制作と製作」のように混同して使用されることが多い言葉ですが、それぞれ意味は異なります。まず「作成」ですが、「主に書類や資料などの文章をつくるとき」に使用されます。

一方、「作製」は物品や道具をつくるときに使用されます。例としては「合鍵を作製する」「新商品の作製プラン」などが挙げられます。

それぞれで意味が異なるため区別して使い分けることが大切ですが、「ポスター」や「チラシ」のように「文章をつくる」とも「商品をつくる」とも捉えるができる場合では使い分けが少し難しくなります。この場合、アイデアなどを表現する場合は「チラシを作成する」となり、業者として依頼された内容を印刷する場合は「チラシを作製する」となります。

8.お世話に「なっております」と「なります」

 ビジネスシーンでは電話やメールのやり取りで「お世話になります」「お世話になっております」という言葉をよく使用します。似ていますが、少し意味合いが違います。

「お世話になっております」には「面倒を見て頂いていることへの感謝」が込められています。そのため、すでに相手との関係がある場合に使用します。担当が変わった場合や新入社員では相手と初めて会う場合もありますが、会社として関係、取引がある場合は「お世話になっております」で問題ありません。

「お世話になります」は今後、お世話になる相手に使用します。例として、「これから担当させて頂きます○○です。今後ともお世話になります」「この度はお世話になります」などです。

ビジネスシーンに限らず挨拶は大切です。適切に使い分けしていきましょう。

9.「ご教授」と「ご教示」

 「ご教授」は「ごきょうじゅ」、「ご教示」は「ごきょうじ」と読み、どちらも目上の人に対して使用します。混同されることが多いですが、それぞれで意味が違うので使い分けが必要です。

「ご教授」は教え授けることであり、学問や技芸などを教えて欲しい場合に使用します。教えを得るためには、ある程度の期間、教えを授ける必要あります。一方、

「ご教示」は教え示すことであり、知識や方法、手段、内容などを教えて欲しい場合に使用します。その場、その時々での解決方法を知りたい場面で使用することが多い言葉です。

まとめ

以上、ビジネスシーンで混同しやすい言葉の意味と使い方を紹介しました。

「言い間違い」「書き間違い」が相手を不快にさせることもあります。

正しい言葉の意味を知り、適切に使用することを心掛けましょう。

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