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なぜ怒りの感情を手放した、という人ほど怒りっぽいのか

今回もサクッと読めるブログを書いて行きます。怒りと眠りのアドバイザー、矢野です。

巷には感情コントロールの本が多数出版されています。私が専門とする怒りの感情についても触れていて、その多くが怒りを無くしたり、無いものとして抑えたり、我慢したりする事をすすめています。これは考え方の問題なので特にそういった本を否定するつもりはありません。ただ、怒りの感情をコントロールするスキル、アンガーマネジメントは怒りの感情を否定しないし、無くそうとせず上手に折り合っていく事を目指す、という事は強調しておきたいのです。

アンガーマネジメントでは、怒りの感情を無くせないものと伝えています。怒りは基本的に本能的な反応で、生存に深く関わる要素として多くの動物に備わっているものです。ざっくり説明すると、人間の脳は本能的な脳と理性的な脳が連携を取って動いています。よって、本能的な反応を理性で制御できても、無くす事はできないと考えられているのです。

また、海外の大学から自制心は有限であるという検証実験の報告が出ています。つまり怒りを我慢したり、抑えようとすると、忍耐力や自制心が消耗し、他の部分で衝動的な行動に出てしまいやすくなります。やけ酒や衝動買いをイメージするとわかりやすいでしょう。もちろんよりイライラしやすくなるのは言うまでもありません。この事からも怒りを無くそうとしたり、抑えつけたり、我慢するのは脳の仕組みからも、とても難しいということが言えます。

 怒りの感情を手放そう、無くそうとするのではなく、手放す事も無くす事もできない事実を受け入れ、上手にコントロールをして怒りのメリットを享受する。そうです。上手に付き合う事さえできれば、怒りの感情にはメリットも存在するのです。もし怒りの持つメリットに興味が出たら、アンガーマネジメントを学んでみて下さい。

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